佐賀バルーナーズとのGame1で7人が2桁得点を挙げ勝利したキングス。
3FG%を見ても出来過ぎ感は否めないが、Game1から修正してくる佐賀に対してキングスはどう立ち向かうのか。
上位の背中を掴むためにも負けられない一戦…
佐賀戦Game1の観戦メモ

試合前メモ

試合結果
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | F | |
| 琉球 | 25 | 19 | 30 | 28 | 102 |
| 佐賀 | 17 | 22 | 19 | 19 | 77 |
| 3FG% | FBP | PITP | SCP | BP | |
| 琉球 | 48.3% | 21 | 48 | 6 | 46 |
| 佐賀 | 26.7% | 17 | 34 | 8 | 25 |
データ引用元
りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2025/12/14 佐賀 VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイトB.LEAGUEの「試合情報詳細」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。
FBP:ファストブレイクポイント(速攻による得点)
PITP:ペイントエリア内での得点
SCP:セカンドチャンスによる得点(オフェンスリバウンド後の得点)
BP:ベンチから出場した選手による得点
観戦メモ
キングス
- チームとして共通認識を持てたディフェンス
佐賀には3Pの名手・金丸晃輔が居るが、キングスはこの2連戦で金丸の3FGMをわずか1本に抑えることができた。Game1で無得点だった金丸は、この試合で11得点、5アシストを記録したが、3Pシュートを打たれるよりは、2Pシュートやパスを選ばせる。という取捨選択をした結果であり、この選択をチームとして共有できていたことで、金丸の得意とする3FGAをわずか2本に抑えることができた。
ストレッチビッグのタナー・グローヴスやジョシュ・ハレルソンのPnP3Pシュートを許してしまった場面もあったが、試合を通してスイッチを多用して、佐賀ワイドオープン3Pシュートの数を少なく抑えられたと思う。 - 2日連続の”3Pの雨”を降らせる
Game1では26本中15本の3Pシュートを成功させ、3FG%が驚異の57.7%を記録していたキングス。Game1の観戦メモでは、「当たりすぎて、次の試合が心配」と書いたが、その心配は必要なかったようだ。この試合でも29本中14本成功の48.3%を記録し、今季3FG%が低調で苦しんでいるチームが2日連続で”3Pの雨”を降らせることとなった。
次のリーグ戦はアウェイ富山戦だが、キングスにはEASLがある。EASLはBリーグと公式球のメーカーが違い、感触も異なるが、この変化でシュートタッチが再び行方不明にならないことを祈るばかりだ。 - 出る選手全員が自分の役割を全うする
名古屋D戦では、セカンドユニットの時間帯で流れを失い敗戦してしまったが、今節はスターターに変更があったことで、セカンドユニットの組み合わせにも変化が見られた。(カークがベンチスタート、松脇スターター復帰)
セカンドユニットは、脇、荒川、ドットソン、佐土原、カークの5人が軸。脇の離脱中にPG2番手で起用されていた崎濱の序列が下がった印象で、1試合に起用する選手数も基本的に10選手とローテーションが絞られたように思う。
この試合ではベンチポイントが46点もあり、この数字は第2節A東京Game1と並ぶ今季最多のベンチポイントだ。スターター、セカンドユニットどちらかでなく、どちらも活躍する。出る選手全員が自分の役割を全うする。この理想を今後も目指していきたい。
佐賀
- ガルシア離脱の影響
外国籍PGで、佐賀のエースガードであるレイナルド・ガルシアが怪我で離脱中だが、ガルシアの離脱がチームに与える影響を再認識できた試合だった。ガルシア離脱中でも、佐賀のアシスト数はリーグ上位で、チームとしてシュートは作れているが、ガルシアが担っていたタスクを阿部諒や角田大輝が担う必要があり、2人にかかる負担が大きすぎるように感じた。特に角田は今季、3FG%が23.5%(昨季は36.5%)と低迷しており、プレーメイク面の負担大きさがシュートタッチにも影響しているのではないかと思う。角田をシューターとして専念させてあげることができれば、彼本来のパフォーマンスを取り戻せるかもしれない。 - 2日間3FG%に苦しんだ
Game1での3FG%が21.6%、この試合では26.7%とチームとして、キングスとの2連戦は3FG%の低さに苦しんだ。ストレッチビッグのグローヴスは5本中3本成功させたが、シューターである金丸は2日通して1本、角田も精度を欠いていた。
シュートタッチは水物であり、2日間入らなかったからと言って悲観するものでもないが、前述したように角田の負担を軽減すること、橋本晃佑をシューターとして起用する奇策があっても良いと思う。(橋本をガベージタイムだけに使うのは勿体ない) - 3BIGをオプションにできたら…
記憶が正しければ、佐賀は2試合ともに帰化選手と外国籍選手2人を同時起用する3BIGを起用した時間がなかったように思う。ガルシア離脱後の数試合では3BIG起用をしていた印象があるのだが、今節で1秒も起用されなかったのは驚いた。
グローヴスやデイビッド・ダジンスキーが2桁得点と気を吐いた一方で、チェイス・フィーラーは無得点、帰化選手のハレルソンも5得点と火力に欠ける印象がある。
(他ファンによる大きなお世話かもしれないが)ガルシアの復帰時期がまだ先になるのなら、今後は外国籍選手と帰化選手のポテンシャルを最大限に発揮するためにも3BIGの時間を増やすのはどうだろうか。
外国籍選手、帰化選手ともにストレッチ性があり、少なくともインサイドが渋滞するようなことは起きないし、フィーラーは宇都宮時代にボールキャリーも担っていたので、角田の負担をある程度減らせるのでは?
Game Best 5 & MVP
この試合のMVPとBest 5を主観に基づく、独断と偏見で勝手に選出。スタッツ上の数字だけでなく、ルーズボールやディフェンス、流れを呼び寄せるプレーなどスタッツに残らないプレーも評価。
ヴィック・ロー
静かに、きっちり、仕事を全うしていたヴィック・ロー。
13得点と得点だけ見れば、ローにしては平凡な数字だが、要所でしっかりシュートを決め切り、7リバウンドと7アシストも記録。この試合もオールラウンドな活躍だった。また、ローが出ている時間帯の+/-は+30であり、ローがコートにいるだけで、バスケットボールのクオリティが一段も二段も上がると言って過言ではないだろう。
岸本隆一
バイウィーク明け3試合でシュートタッチが低迷していたが、この2日間で完全に調子を取り戻したように思う。この試合では3FGAが2本(成功1本)しかなかったが、ドライブで得点を重ね、ファウルも5個誘発。アシストも3本記録した。
佐賀からすれば、3Pシュートを警戒していた岸本にドライブでディフェンスを切り裂かれ、どうやって守ったら良いかわからなくなっていたと思う。
ジャック・クーリー
1Q開始1:57だけで3つのファウルドローンを受け、佐賀のインサイド陣のファウルトラブルを引き起こした。試合を通しては、13得点、10リバウンドのダブルダブル。リバウンドはもう少し取っていそうな印象だったが、この2試合、クーリーがインサイドを支配していたのは間違いないだろう。
今季は平均リバウンド数がクーリーにしては控えめだったが、バイウィーク明けは5試合中4試合で二桁リバウンドを記録。今後もクーリーがインサイドを支配してくれると信じている。
脇真大
名古屋D戦後の観戦メモで、脇のメインハンドラー起用には懐疑的な言及をしたが、この試合の脇は、脇自身の長所を出しつつ、ハンドラーとしても一皮剝けたパフォーマンスを発揮していた。
今季初の二桁得点とはならなかったが、効果的なドライブやフリースローで点を重ねて9得点。ハンドラーとしても適切な状況判断で5アシスト、味方を活かした。
佐賀はピックに対して、ビッグマンがショウディフェンスを仕掛けてきたが、脇は慌てずに対処することもできていたのは印象的。(ジャンプパスだけはやめよう)
この試合のパフォーマンスをスタンダードにしてほしい。
[MVP]デイミアン・ドットソン
Bリーグキャリア5試合目にして、最多の20得点。3PシュートはGame1とは打って変わって9本中6本沈める高確率だった。得点以外のリバウンド、アシストの数字は淡泊だったが、金丸に対してのディフェンスはチームの方針をしっかり理解し遂行していた印象で、3Pシュートを許さず、ファウルを誘われず、2Pシュート、パスに仕向けていたのはお見事。
ドットソンとキングスの契約はひとまず今季終了までらしいが、キングスが発掘した外国籍選手は、日本で長いキャリアを築く傾向がある。仮にキングスが来季の契約更新しない場合、ドットソンが他チームの一員としてキングスと対戦することも考えられる。この試合のパフォーマンスを見るとドットソンは絶対的にしたくないので、契約延長はよ(マジ)
次戦に向けて
25点差の快勝だったが、桶谷HCは試合後のバスケットLIVEのインタビューで反省点を口にした。
キングスはまだまだ良くなるチームだし、この内容に満足していては更なる高みは望めない。
今季は開幕節から”慢心”が一つのキーワードであるように思うが、この勝利で天狗にならず、謙虚に挑戦者として次の試合に挑んでほしい。
水曜日のEASL、マカオ・ブラックベアーズ戦の試合前メモはお休みです。


