広島ドラゴンフライズとのバイウィーク明けの2連戦を2連勝したキングスは、ホームに名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎える。
西地区優勝を成し遂げるためには負けられない相手だが…
広島戦Game2の観戦メモ

試合前メモ

試合結果
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | F | |
| 琉球 | 15 | 12 | 23 | 10 | 60 |
| 名古屋D | 22 | 21 | 13 | 17 | 73 |
| 3FG% | FBP | PITP | SCP | BP | |
| 琉球 | 23.1% | 7 | 26 | 13 | 14 |
| 名古屋D | 38.5% | 15 | 28 | 8 | 21 |
データ引用元
りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2025/12/10 琉球 VS 名古屋D | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイトB.LEAGUEの「試合情報詳細」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。
FBP:ファストブレイクポイント(速攻による得点)
PITP:ペイントエリア内での得点
SCP:セカンドチャンスによる得点(オフェンスリバウンド後の得点)
BP:ベンチから出場した選手による得点
観戦メモ
キングス
- キングス!冬のTOV祭り!!
前半は、プレーしている選手はもちろん、観ているファンもストレスが溜まる内容だっただろう。それもそのはず、前半だけで13個のターンオーバーを犯し、名古屋Dには、ターンオーバーからの得点を14点も取られていた。エントリーで時間がかかり、ハーフコートでは無理なパスコースに通そうとする、同じミスを何度も繰り返し、名古屋Dに流れを作られてしまった。
ターンオーバー1個に抑えた3Qでは追い上げることに成功したが、名古屋Dがディフェンス強度を一段階上げた4Qでは、ボールマンが”孤立”してシュートを打たせてもらえなかった。(24秒バイオレーション4度) - セカンドユニット、ハンドラー脇はベストなのか?
怪我から戦線復帰して以降、脇はセカンドユニットのハンドラーとして起用されることが増えてきたが、この試合を通して、その起用がベストなのか疑問が湧いた。ガードタイプの外国籍ドットソンの加入により、佐土原が4番起用され、少しでもサイズアップしたい意図はわかるが、脇のハンドリングやプレーメイク力はまだまだ発展途上である。この試合では、前から強いプレッシャーをかけてくる名古屋Dに対して、脇が余裕をもってプレーメイクできているようには見えず、シュートを狙える位置でパスを出してディフレクションされたシーンもあった。
脇の最大の長所はドライブによる”得点”であるが、現状、ハンドラー起用された脇は長所が消え、チームとしても起点を上手く作れない苦しい内容になっている。
開幕時のチーム状況と異なり、ヘッドコーチとしては、ユニット編成も悩ましいだろうが、まだ21試合が終わったばかりで、試す時間はあるので、いろんな組み合わせを試して、ベストの起用を見つけてほしい。 - 負けパターンにハマった
試合前メモでも言及したが、キングスが今季敗れた試合の多くで共通するのは、1Qでビハインドを背負い、2Qと3Qで頑張って追い上げるも、4Qで力尽きるというパターンで、この試合も、その負けパターンにハマった試合だった。
16点のビハインドを背負い迎えた3Qでは、点差を6点まで縮めることに成功したが、スタートメンバーを長時間使ったことが要因であり、結果として4Qのプレータイム配分に響いた感も否めない。
西地区優勝を成し遂げるためにも、この試合は絶対に落とせない試合だったので、スタートメンバーに負担増を覚悟してでも、セカンドユニットに見切りをつけて、4Qの早い時間帯からスタートに戻すという、ヘッドコーチの覚悟、決断も必要だったかもしれない。
名古屋D
- 完成度が高すぎる、敵は怪我
点差以上に完成度の違いを感じる試合だった。名古屋Dは9人ローテと、Bリーグにしては比較的少ないメンバーでのローテーションだったが、出てくる選手それぞれが、確実に自分の仕事を遂行しており、理想とするバスケが何なのか、チーム全体に浸透しているように感じた。今後も順当に勝ち続けるだろう。
毎年のように言っていることだが、名古屋D最大の敵は怪我。ここ数年、名古屋Dはメンバーも揃っていて、素晴らしいHCもいるが、怪我に泣かされることが多い。今季はチームとして健康なシーズンを送っているが、最後までその健康を維持できるだろうか。怪我さえなければ、西地区優勝、CS優勝も夢じゃない。 - 縁の下の力持ちが素晴らしすぎる
アラン・ウィリアムズとカイル・リチャードソンの2人は名古屋Dの縁の下の力持ちと言えるだろう。2人とも得点は3得点と物足りない数字だが、インサイドで身体を張ることはもちろん、精度の高いスクリーン、アシストなど、チームに必要なことが何なのか、理解してプレーしているように感じた。
エゴを出さず、チームのためのプレーをしてくれる選手がいるからこそ、齋藤やヘンリー、今村などの個性あふれる選手が、ストレスなく、自由にプレーできるのだろう。 - 悪い流れを断ち切れる選手が多い
最終的に13点差と差が開いた試合だったが、決してキングスの良い時間帯がなかったわけでない。キングスに良い流れを作られても、その流れを断ち切れる選手が名古屋Dには多く揃っていた。
キングスがランを作って、2ポゼッション差に縮まった直後にヘンリーが3Pシュートを射抜いたり、齋藤のバンクミドルジャンパーなど、要所でしっかり流れを断ち切ってきた。
バスケットボールは流れのスポーツであるが故に、悪い流れを断ち切れる選手が揃っていることが、今季名古屋Dが好調の要因かもしれない。
Game Best 5 & MVP
この試合のMVPとBest 5を主観に基づく、独断と偏見で勝手に選出。スタッツ上の数字だけでなく、ルーズボールやディフェンス、流れを呼び寄せるプレーなどスタッツに残らないプレーも評価。
ジャック・クーリー
16点差あった点差が、6点差まで縮まったのは、間違いなくクーリーがインサイドで身体を張り、リバウンドを拾い、シュートをねじ込んでくれたから。
チームトップの17得点、12リバウンドのダブルダブルの活躍で、リバウンドキングとしてのプライドを感じられた試合だった。
カークとの同時起用の時間帯も増え、良い合わせも出てきているが、チームが上昇するためにも、さらなる連携強化に期待したい。
アラン・ウィリアムズ
最近はベンチスタートが多かったので、スターター起用されたのは驚いたが、デニスHCの采配がハマっていたように思う。クーリー、カークというキングスの強力インサイド陣と激しい身体のぶつけ合い、味方にスペースを与えるスクリーン、味方の得点を生み出すパス、派手さはないが、名古屋Dのバスケに欠かせない選手だと感じた。
7アシストは齋藤の8アシストに次ぐチーム2番目の数字。
今村佳太
おかえりなさい。
「このチームを倒したい」と言った今村に倒されたことは非常に悔しいが、沖縄アリーナでプレーする今村をまた見られたのはすごく嬉しい。
10得点という数字は、沖縄アリーナで何度も大爆発している今村を知っているので、今村にしては少し物足りなさを感じる部分もあるが、キングスにとってダメージが大きいシチュエーションで決めてきたのは流石。
齋藤拓実
13得点、8アシスト、2スティールの活躍で、リーグでも屈指のPGだと改めて思わされた試合だった。齋藤がボールを持つと、ディフェンスの視線が嫌でも齋藤に集まって、自分のマークマンのケアが甘くなってしまう。
キングスの良い流れを断ち切る、得点、アシスト、ファウルドローン。特に、ファウルドローンは6個で、どうしたら齋藤を抑えられるのか、最後まで答えが見つからなかった。
[MVP]アーロン・ヘンリー
両チーム通じてトップの23得点、3リバウンド、2アシスト、4スティール、2ブロックの大活躍。ヘンリーがコート上にいるだけで、コートが狭く感じられ、ヘンリーがボールを持つと、スコアされるのではないかとドキドキした。
ミドルポスト付近からのフローター気味のシュートや、アーチの高い3Pシュートはキングスファンながら芸術的と感じてしまった。
次戦に向けて
西地区優勝を成し遂げるためには、非常に手痛い敗戦となってしまった。
名古屋Dとのゲーム差は4、西地区首位の長崎とは5ゲーム差に広がった。
今季は、同地区でも基本的に2試合しか組まれておらず、自力でこのゲーム差をひっくり返すことは不可能なため、キングスとしては、目の前の一戦に集中し、勝ち星を積み重ね、名古屋Dと長崎が負けることを祈るしかできない。
次戦の相手は、佐賀バルーナーズ。
今季ここまでは負け越しているチームだが、油断の出来る相手ではない。
この敗戦で突きつけられた現在地を受け入れ、謙虚に、挑戦者として、”チーム”で戦うことを大切にしてほしい。


