前節、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの大一番に敗れ、西地区首位との差が5ゲーム差に広がってしまったキングスは、敵地佐賀で佐賀バルーナーズとの2連戦に臨む。
5ゲーム差という差を一気にひっくり返す魔法はないので、目の前の一戦一戦に集中して勝ちを積み重ね、一歩ずつ進んでいくしかない。
佐賀との2連戦をその一歩目にしたいが…
前節名古屋D戦観戦メモ

【観戦メモ】vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ[第13節]:完成度の違いを見せつけられての敗戦。現在地を知り一歩ずつ!
バイウィーク明けの広島ドラゴンフライズ戦に2連勝した琉球ゴールデンキングス。今節は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズを沖縄アリーナに迎えての一戦。西地区優勝を成し遂げるためには負けらない。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの一戦を観戦して感じたことや印象に残った場面を中心に、振り返り用の観戦メモとしてまとめました。
試合前メモ
試合前に考えていたこと(前回試合からの修正点、対戦チームの特徴、勝利するためのポイント等)や選手への期待する要素を整理。専門的な内容ではなく、あくまで主観に基づくメモです。
クラブ比較
| 得点 | 失点 | OFRTG | DFRTG | |
| 琉球 | 82.3 | 75.5 | 117.3 | 107.6 |
| 佐賀 | 81.4 | 83.0 | 111.1 | 113.2 |
| SCP | FBP | PITP | PfTov | |
| 琉球 | 17.7 | 8.3 | 34.4 | 16.0 |
| 佐賀 | 11.8 | 10.7 | 34.3 | 16.7 |
データ引用元
成績詳細 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイトB.LEAGUEの「成績詳細」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。
キングス
- セカンドユニットの組み合わせ
広島や名古屋Dは、3BIGをスターターで起用してくるチームだったため、キングスもマッチアップを合わせてカーク、クーリー、ローの3BIGをスターター起用していたが、今節の佐賀は直近5試合で3BIGをスターター起用したことはない。
仮に、キングスが佐賀に合わせて2BIG(クーリー、ロー)でスターターを組んだ場合、カークがセカンドユニットに回ることになり、広島、名古屋D戦とは違ったローテーション、組み合わせになる。
前節の名古屋D戦では、セカンドユニットの時間帯でオフェンスを上手く作ることができず、名古屋Dに24秒バイオレーションを誘発され、流れを失ったので、セカンドユニットの組み合わせ(特にハンドラー起用が誰になるか)には注目したい。 - TOV癖の改善
前節の名古屋D戦では、リーグNo.1のディフェンス力を誇る名古屋Dのプレッシャーに圧され、チームとしてターンオーバーを連発。試合を通して19個のターンオーバーを犯してしまった。これだけ多くのターンオーバーを犯してしまうと、相手に主導権を握られてしまうし、良い流れも長くは続かない。名古屋Dを超えるほどのディフェンス圧があるチームはそうそうないが、1ポゼッションの重要性をチームで共有し、適切なシュート・パス・ドリブルの状況判断を行いたい。 - シュートタッチの復調
バイウィーク明けの3試合、キングスは3FG%が低調で、広島とのGame2では16.7%、前節名古屋D戦では23.1%と3FGの期待値を大きく下回る数字になっている。
特にチームの3Pシューターである岸本隆一、松脇圭志の調子が悪く、バイウィーク前は35.5%だった、岸本はバイウィーク明けの3試合で23本中2本成功(8.6%)、40.8%だった松脇は17本中5本成功(29.4%)とシュートタッチに苦しんでいる。
キングスは3FG%が高いチームではなく、リバウンドとセカンドチャンスポイントが強みではあるが、岸本、松脇も3Pシュートが決まらないとなると、相手はインサイドを固めることができ、キングスの強みを消すことができるようになる。
キングス本来の強みを発揮するためにも、シュートタッチの復調は重要である。
注目選手:脇真大
怪我から復帰後はセカンドユニットのメインハンドラーを担っている脇だが、ハンドラーとして、オフェンスを上手く回そうとしすぎて、逆にオフェンスを難しくし、脇の長所も出せていない印象がある。
脇の最大の強みはドライブによる”得点”であり、脇が1試合で2、3点しか取れないのはとても勿体ないことだ。
将来のため、プレーの幅を広げるために、ハンドラー起用する意図は理解するが、脇の長所が消えないような起用をヘッドコーチには期待したい。
白鷗大学の先輩である佐賀・角田大輝とのマッチアップにも注目したい。
佐賀
- 対キングス未勝利
佐賀バルーナーズは2018年創設の新しいクラブで、2019-20シーズンにB3参入。2023-24シーズンからはB1に戦いの舞台を移しているが、これまでB1、2シーズンでキングスと対戦した全8試合のすべてに敗れている。
Bリーグラストイヤーの今季は、佐賀とキングスの対戦は4試合組まれているが、佐賀のホームでのキングス戦は今節が最後。キングスから1勝をもぎ取るために全力で戦ってくるだろう。 - 今夏、積極的に補強
昨季は22勝38敗で西地区7位に沈んだ佐賀だが、今夏には積極補強を行い、SR渋谷から阿部諒、三遠からデイビッド・ダジンスキー、長崎からタナー・グローヴスなど、実力・実績とも十分な選手たちを加えた。
今季は開幕節こそ2連勝を果たすも、エースガードであるレイナルド・ガルシアの負傷離脱もあり、現時点では9勝12敗で西地区7位に位置している。しかし、直近5試合では3勝2敗で、A東京に対しては2連勝するなど徐々に調子が上向きつつあり、十分に警戒する必要があるチームだ。
今夏に加入した選手と既存戦力の連携がより強化されれば、チャンピオンシップ出場争いにも絡んでくるチームになるだろう。 - アシストの多さ
今季の佐賀の特徴として、1試合平均のアシスト数の多さが挙げられる。ここまでの21試合では、リーグ2位となる1試合23.2本のアシストを記録しており、アシスト数の多さから、チームとしてシュートを作れていることがわかる。
ドライブで相手ディフェンスを引き付ける力が強いガルシアを欠いた中でも、この数字を残せていることは素晴らしく、角田大輝(6.3本)や阿部諒(5.5本)などの日本人選手が中心となってチームオフェンスを組み立てている。
注目選手:阿部諒
島根で長年ロールプレーヤーだった阿部は、仙台に移籍したシーズン23-24シーズンでブレイク。クリエイト力の高さを知らしめたが、SR渋谷に移籍した昨季はプレータイムが限られ、本来の力を発揮できない苦しい時間を過ごした。
そして、今季は佐賀に移籍し、1試合平均25分(SR渋谷では8分)のプレータイムを獲得。平均10.9得点、5.5アシストと阿部本来の強みを活かせる環境でプレーしている。
島根時代から阿部には嫌なところで、活躍されたイメージがあるので、佐賀の阿部がどのようにキングスを苦しめるのか、逆にキングスが阿部をどう苦しめるのかにも注目したい。
キングス勝利へのカギ
- 佐賀のオフェンスを”孤立”させる
佐賀の特徴としてアシスト数の多さを挙げたが、それはチームでオフェンスを作れている証拠。逆に、アシスト数が少なく、チームとしてオフェンスが作れていない試合では、佐賀は苦しい戦いを強いられている。(1試合のアシスト数が20本以下の5試合はすべて敗戦)
ガルシアが離脱中の現在、佐賀には”孤立”しても個で打開できる選手は限られているため、キングスとしては、オンボールプレッシャーを激しくかけ、簡単にパスを繋がせない、佐賀のオフェンスを”孤立”させることが勝利へのカギとなるだろう。 - 1プレーにこだわって
前節の名古屋Dに19ターンオーバーを誘発されたこともそうだが、クォーター終了間際の駆け引きにも、集中力、遂行力の差があったように思う。具体的には、名古屋D戦の1Q残り時間12秒の場面と2Q残り12秒の場面。1Q残り12秒では、脇がフリースローを獲得。この時点でキングスのチームファウルは3個で、フリースロー後の名古屋Dのラストポゼッションをファウルで刻むことができる状況だった。しかし、キングスはファウルストップでプレーを切ることをせず、良いように齋藤にクリエイトされ、ブザービーター3Pを被弾してしまった。
一方、2Q残り12秒では名古屋Dが得点に成功。キングスのラストポゼッションだったが、齋藤がしっかりファウルを使ってプレーを切り、時間を刻んだことでキングスはブザーの前にシュートを打ち切ることができなかった。
細かいところではあるが、1プレー、1ポゼッションの集中力、遂行力の差が表れたシーンだった。
佐賀戦では、ターンオーバーを減らすことと同時に、クォーター終了間際まで気を抜かず、1プレー、1ポゼッションにこだわってプレーすることが求められる。
以上、試合前メモでした。
観戦メモ

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