バイウィーク明けの広島ドラゴンフライズとのGame1を勝利した琉球ゴールデンキングスだが、今季のレギュレーションではGame2の戦いも非常に重要である。
次節は西地区上位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦ということもあり、2連勝で勢いに乗ってホームに帰りたいが…
広島戦Game1の観戦メモ

試合前メモ

試合結果
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | F | |
| 琉球 | 20 | 27 | 18 | 9 | 74 |
| 広島 | 15 | 23 | 15 | 15 | 68 |
| 3FG% | FBP | PITP | SCP | BP | |
| 琉球 | 16.7% | 5 | 44 | 10 | 22 |
| 広島 | 22.9% | 3 | 26 | 17 | 19 |
データ引用元
りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2025/12/07 広島 VS 琉球 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイトB.LEAGUEの「試合情報詳細」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。
FBP:ファストブレイクポイント(速攻による得点)
PITP:ペイントエリア内での得点
SCP:セカンドチャンスによる得点(オフェンスリバウンド後の得点)
BP:ベンチから出場した選手による得点
観戦メモ
キングス
- 3FG%16.7%で良く勝てた…
キングスはもともと3FG%が高いチームではないが、16.7%でも勝つのは驚きである。3Pシュートが武器の岸本は2日間続けてシュートタッチが悪く、松脇もこの試合では6本中1本のみの成功と大人しかったが、ペイントエリアで44点とインサイドで主導権を握れたのが大きかった。
”シュートは水物”とよく言うが、最低でも30%台には乗せたいところだ。 - シュートセレクトに課題
広島のコーバーンが負傷し、後半はDNPだったこともあり、3Q序盤はインサイドのパワーのミスマッチを意識しすぎて、ボールと人が止まり、良いオフェンスが作れていなかった。タイムアウトをとって改善したが、4Qでは逆にインサイドにボールが入らず、外中心のオフェンスで3Pシュートを乱発する形になってしまっていた。
最後の最後で、コーナーでパスを受けた脇が、自分の3Pシュートを選択するのではなく、フリーの岸本にエクストラパスを裁いたシーンがあったが、あれこそがゲームクロージングで必要なプレーである。
チームとしてベターショットで満足するのではなく、ベストショットをつくる意識が求められる。 - 両日ともに「75」点以下に抑える
試合前メモでも、Game1での観戦メモでも言及したが、リーグ2番目の平均得点を誇る広島を両日ともに「75」点以下に抑えられたことは非常に素晴らしい。
68失点中スミスや三谷、エバンスには多くの得点を許したが、広島の3FG%を22.9%に抑え、山崎や晴山といったロールプレーヤーに仕事をさせなかったことも、広島のスコアを伸ばさせなかった要因の一つだろう。
広島
- コーバーンが負傷。でも…
広島のインサイドの要であるコフィ・コーバーンは、2Q途中で負傷し、その後試合に戻ることができなかった。Game1の伊藤達哉の負傷退場に続き、連日の不運だが、コーバーンを欠いたラインナップはキングスを苦しめていた。キングスのインサイド選手はフットワークが弱点であるため、コーバーンとマッチアップし、弱点を隠していたが、コーバーンが出ない展開では、メイヨやエバンスとのマッチアップを強いられ、スピードのミスマッチが生まれる。
実際、3Q終盤から4Q中盤までは、クーリーとカークの穴を突いたメイヨとエバンスの得点が目立っていた。 - 三谷のステップアップ
試合前メモでも、三谷や佐藤などの若手に得点されたくないと書いたが、この試合ではその嫌なことが起きた。三谷は3Pシュート5本を含むキャリアハイの19得点。三谷が得点する度に広島に勢いが生まれ、三谷がボールを持つと会場が得点を期待する空気になっていた。
最終局面では決め切れなかったが、寺嶋や伊藤、コーバーンと主力選手を欠いた苦しい状況でも、若手がステップアップして接戦に持ち込めたことは、広島にとっては大きな収穫だろう。 - 得点者の偏り
この試合、広島は68得点に抑えられたが、得点者もわずか5名。ベンチメンバーに至っては、クリストファー・スミスが19得点を記録しているが、それ以外の6名は0得点である。前半に不運な形でコーバーンを欠いた苦しい状況だったが、ベンチメンバー(特に日本人選手)に得点が生まれていれば、キングスとしても的を絞れず、より難しい試合展開になっていたかもしれない。
Game Best 5 & MVP
この試合のMVPとBest 5を主観に基づく、独断と偏見で勝手に選出。スタッツ上の数字だけでなく、ルーズボールやディフェンス、流れを呼び寄せるプレーなどスタッツに残らないプレーも評価。
三谷桂司朗
広島が勝っていたら間違いなくMVPだった三谷。この試合ではキャリアハイの19得点(3FG5/11)、4リバウンド、1ブロックとコーバーンを欠いたチームの危機的状況を救う活躍だった。
最終盤での3Pシュートはリングに嫌われてしまったが、まだまだ24歳と若く、この経験が財産になることは間違いない。
キングスとの次の対戦がCS、来季どちらになるかはわからないが、次は警戒選手として徹底マークが必要になるだろう。
クリストファー・スミス
スミスの武器と言えば3Pシュートを思い浮かべる人も多いだろうが、この試合では10本打って成功は0本。シュートタッチに苦しんでいた印象だが、そんな中でも三谷と並んでチームトップの19得点。3Pシュートが入らないなりにペネトレイトしてファウルを誘発。受けたファウルは8個で、フリースローは12本獲得しており、キングスはスミスを守るのに苦労していた。
(いつ3Pシュートが当たり始めるかヒヤヒヤしてました。)
ジャック・クーリー
広島がコーバーンを欠いたことで、オフェンスではインサイドを支配、ディフェンスではメイヨやエバンスとのマッチアップを強いられてキツイ状況だったが、試合を通してチーム2番目の17得点、11リバウンド(5オフェンスリバウンド)の活躍。特筆すべきはファウル誘発数で、広島のスミスと並ぶ8個のファウルドローン。最終盤の苦しい時間帯でのオフェンスリバウンド、フリースローを決めてくれて本当にありがとう。
アレックス・カーク
Game1に続いて、広島の3BIG対策としてスターター起用。Game1とは異なり、メイヨではなくコーバーンとマッチアップして、インサイドの主導権争いをしていた。
この試合では10得点、6リバウンド、3アシストとまずまずな数字だが、バイウィーク前と比べて、リング下でのファンブルが減り、プレーの強度が全体的に上がったように感じる。
接触が多く、笛も吹いてもらえず可哀想だったが、集中力を切らさずプレーしてくれた。
[MVP]ヴィック・ロー
チームトップの20得点、8リバウンド、6アシスト、2スティールは文句なしのMVP。
特に、2Qゾーンを仕掛けてきた広島に対して、教科書通りのゾーンブレイク(ハイポストからの展開)を行い、2Qだけで11得点。ハイポストでボールを受けてからジャンプシュートや、フローター気味のシュート、ローポストへの合わせなど、状況判断が冴えていた。
名古屋D戦でもローの活躍は欠かせないので、しっかり休んでベストコンディションで試合を迎えてほしい。
次戦に向けて
西地区優勝を成し遂げるためには、1試合も落とせない状況なので、課題はあれど2連勝できたことは素直に嬉しい。
次戦の相手名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、ここまで順調なシーズンを送っていて、17勝3敗の西地区2位。キングスが西地区優勝を成し遂げるためにも絶対に倒さなければならない相手である。
今季、名古屋Dとは2試合しかなく、ホーム開催は1試合のみ。
試合終了のブザーが鳴るまで、激しいプレーを続けることを期待する。


