Bリーグラストイヤーの開幕。横浜ビー・コルセアーズを沖縄に迎えての一戦。開幕白星発進をしたかったが…
試合前メモ
試合前に考えていたこと、注目していたこと、チーム・選手に期待していたことをまとめました。
- 佐土原の足首の状態
9/24のプレシーズンゲームで、足首を負傷しアイシングしていた佐土原。試合後には自力で歩いて、コートを1周していたが、開幕までにコンディションを戻すことができたのか。 - ベンチ登録メンバー
1試合に出場登録できる選手は12名(+U22枠1名)だが、今季のキングスには、16名の選手が在籍している。U22枠の佐取龍之介と平良宗龍を除いた14名の中で、ベンチ登録を外れる2名は誰なのか。開幕時点のチーム内序列がわかる要素になりそうだ。 - 安藤誓哉加入とラッシ体制2年目の上積み
今オフの横浜BCは、ラッシHCが継続、外国籍選手が全員残留し(コッツァーは怪我で離脱中だが)チーム全体にHCが目指すバスケがより浸透しているはず。その中に加入した安藤誓哉が、どのようにチームにフィットし、どのようなケミストリーを生むのか注目。
試合結果
| 琉球 | Q | 横浜BC |
| 24 | 1Q | 24 |
| 16 | 2Q | 14 |
| 16 | 3Q | 10 |
| 19 | 4Q | 29 |
| 75 | FINAL | 77 |
観戦ひと口メモ
試合を観ながら感じたこと、印象に残ったこと、起きた事象について、”ひと口メモ”としてまとめました。
横浜ビー・コルセアーズ
- 安藤誓哉はやはり安藤誓哉だった
前半は、開幕の緊張からか、TOV4個と安藤らしいプレーは控えめな印象だったが、4Qの勝負所で、脇を置き去りにするドライブand1、キングスを突き放す3Pを沈めるなど、これまで幾度となくキングスの前に立ちはだかった安藤誓哉が横浜BCにもいた。 - 安藤、イングリス、クラークを軸に周りもうまく融合
安藤は前述した通りだが、イングリスとクラークの外国籍コンビもキングスを苦しめた。イングリスは押し込んでからのポストフェードなどミッドレンジのシュート力があり、クラークには4本の3Pを高確率で沈められた。また、3選手に加えて、須藤や森井、ラべナなどが要所でよい働きをしていた。特に森井に3Pを2本沈められたのは、キングスからすれば手痛い誤算だったはず。 - ブースターの声援が素晴らしかった
SNSをチェックしていたので、ビーコルブースターが沖縄入りをすることは知っていたが、あれほど多くのブースターが海を越えてやってくるとは思いもしなかった。静まり返ったアリーナに響く「Go Go ビーコル」コールは間違いなく横浜BC選手たちの背中を押しただろう。
キングス
- ベンチ登録メンバー
プレシーズンで負傷した佐土原は問題なく出場。
通常契約でベンチ登録から外れたのは、平良彰吾とウィタカケンタの2人。U22枠の平良宗龍と佐取龍之介も今日の試合では登録されなかった。昨季のCSで平良彰吾は安藤に対して素晴らしいディフェンスをしていただけに、勿体ないと思ってしまった。 - 低調な3Pシュートとインサイド偏重
キングスは昨季から3P%が低いことが課題だが、今日も3P%は22.2%(6本)と低調。一方、横浜は42.3%(11本成功)であり、3Pだけの得点でみれば15点差もついている。それでも2点差で終わったのは、インサイドを強調し、得点を重ねたこと(PIP44点)、オフェンスリバウンドを多く取りセカンドチャンスに繋げられたからである。
だが、ここまでインサイドを強調できたのは、横浜BCの主力外国籍が怪我で欠いているからであり、そのような状況でないチーム相手には、今日のようにはいかない。このまま3Pが低調なら、対戦相手は間違いなく、インサイドを厳しくシャットアウトしてくるので、3P成功率の改善は急務。 - 目指すバスケはわかる。でも…
開幕前のインタビューで桶谷HCは今季のキングスは、「スティール」と「ファストブレイクポイント(FBP)」を増やしたいと言及していた。確かに、この2つは昨季のキングスには欠けていたポイントで、今オフの補強にもその意図は汲み取れる。
試合を通じて、スティール、FBPへの意識を感じられ、スティールは8つ、FBPは8点を記録したが、意識の裏返しか、ギャンブルチックなスティール狙い、トランジションでの雑さが目立つことも多かった。特に、TOVは試合を通じて18個と多く、中にはスティールで奪ったのにTOVしてしまう、早い展開でミスをしてしまう場面もあった。
#2 小針幸也
ベンチから脇との同時出場が多いため、脇がハンドラーを担い、小針がコントロールする時間帯は少なく感じられた。
ディフェンス面ではスティールも記録した他、ボールマンプレッシャーも素晴らしく、小針のディフェンスで沖縄アリーナが沸いていた。
#4 ヴィック・ロー
流石はロー。しっかり開幕にコンディションを合わせてきた。
17得点12リバウンド6アシストはエースと言って申し分ない。
3Pラインに足がかかっていて2点になったのと、and1にならなかったのは残念。惜しかった。
FTは大事。(2/5)
#8 佐土原遼
今日はあまりボールが回ってこなかった。
それでもトランジションでは前を走るし、スティール、リバウンドへの意識も素晴らしい。佐土原の良さは得点だけでないことを証明した試合だったと思う。
次戦では、3Pやドライブ、FBPを期待したい。
#10 荒川颯
積極的にシュートを狙ったのは良かったが、危機感を持ったほうが良い。
シュートは水物。と言われるが、今季は厚い選手層の中もあり、出場機会は限られてくる。限られた時間で結果を残さなければ、プレータイムはおろかベンチ登録すら危うくなる。
荒川は自分のリズムでシュートを放つことが一番大事だと思うので、出ている時間は「全部、俺が点数とってやる」みたいな感じでいいと思う。それくらいノッタ時は脅威になれる選手。
#12 ケヴェ・アルマ
TOV4個はちと多い。
最後のシュートは一瞬入ったと思った。
#14 岸本隆一
This is 岸本隆一
オープニングのバンクスリーから勝負所でのディープスリーまで、岸本隆一が帰ってきたことを改めてうれしく思う。
#15 松脇圭志
荒川同様、危機感を持って
1試合に何本も決めて爆発する必要はない、1、2本をコンスタントに決めてくれれば…それで良い。
#17 崎濱秀斗
プレータイムはチーム最短の1分半。
特に印象に残ったことはないが、毎試合試合に出て、たくさん挑戦し、たくさん失敗することが、今の崎濱には重要なこと。
#18 脇真大
ベンチから出場し、セカンドユニットのメインハンドラーを担っている感。
ファイナルを彷彿とさせるスピンムーブからの得点には痺れた。
安藤との終盤マッチアップは足がついていけておらず、安藤の思い通りにやられていた。(これも経験)
#34 小野寺祥太
安藤へのディフェンスは効いていたと思う。
1Qで3Pも決め、上場の立ち上がりと思われたが、その後はシュートを決められず。
小野寺の3Pがあと1本でも決まっていたら、文字通り違った試合になっていた。
#45 ジャック・クーリー
ゴール下の番人。
横浜BCのインサイド陣を圧倒していたように思う。
オフェンスリバウンドも5つと平常運転。
ディフェンス面の強度、連携(スイッチ指示、コミュニケーション)を深める中心選手となってほしい。
#53 アレックス・カーク
プレシーズンで感じていた体の重さは感じられず。
ミドルやポストプレーなどカークらしさが出ていた。
カークのフリースローが見られなかったのは残念()
まとめ
丁寧にバスケットボールをしましょう。

コメント