【観戦メモ】vs 群馬クレインサンダーズ[第5節Game2]:ホームで連敗阻止も、厳しいチーム状況。

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連敗は避けたいGame2

群馬とのGame1を83-89で敗れたキングス。離脱中の選手も多く、厳しいチーム状況ではあるが、CS出場を見据えるうえでは絶対に落とすことのできない試合である。
CS争いに向けて、勝利+得失点差でも上回りたいところだが…

 

群馬戦Game1の観戦メモ

【観戦メモ】vs 群馬クレインサンダーズ[第5節Game1]:点差以上に差を感じた敗戦。
直近公式戦3連勝と勢いがついてきた琉球ゴールデンキングスが、ホームに群馬クレインサンダーズを迎えての2連戦。群馬クレインサンダーズのGame1を観戦して、感じたことや、印象に残ったこと、あんなことや、こんなことを、振り返り用の観戦メモとしてまとめました。

 

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試合前メモ

試合前に考えていたこと、注目していたポイント、チームや選手への期待をまとめました。専門的な展望ではなく、一バスケファンとしての率直な思いや視点を綴っています。

  • Game1敗戦からのBounce back
    前日のGame1では、群馬のスクリーンプレーに対して、DFが後手になっていたり、セカンドチャンスポイントを22点挙げられたり、追い越せるチャンスでミスをしてしまったりと、6点という点差以上に、群馬との完成度の差を感じる内容だった。
    ロスターに欠場者が多く、一選手あたりの負担もいつも以上で、苦しいチーム状況ではあるが、キングスのバスケットボールの原点(ディフェンスとリバウンド)に立ち返り、Bounce backして、ホームでの連敗を阻止したい。
  • スターター起用
    Game1では、群馬の3BIG(エドゥ、ジョーンズ、ブラックシアー)に対抗すべく、岸本、小野寺、ロー、カーク、クーリーをスターターとして起用していたが、Game1の内容を見ると、群馬の3BIGに対しては、松脇や佐土原といった日本人選手でも対応できているように感じた。逆に、アルマを欠いた状況での3BIGは、ディフェンスで足を狙われたり、スペーシングに問題があったり、プレータイムの時間配分も難しくなってくる。そのため、Game2のスターターは変更してくると思うが、どのようなラインナップになるか注目だ。
    予想は、岸本、小野寺、佐土原、ロー、クーリーの5人。

 

試合結果

琉球 Q 群馬
20 1Q 20
27 2Q 9
21 3Q 23
17 4Q 29
85 FINAL 81
3FG% FBP PITP SCP TOV
30.3% 13 40 19 10

データ引用元

りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2025/10/26 琉球 VS 群馬 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
B.LEAGUEの「試合情報詳細」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。

 

観戦ひと口メモ

試合を観ながら感じたこと、印象に残ったプレーを“ひと口メモ”としてまとめました。専門的な分析ではなく、一人のバスケファン、キングスファンとしての素直な感想や気づきを綴っています。

群馬

  • 勢いづくと止められない
    最大26点差をつけられた群馬だったが、3Q中盤からオフェンスにリズムが生まれると、一気に流れをつかんだ。藤井やジョーンズ、ブラックシアーの得点に加え、谷口のいぶし銀のプレーも光り、じわじわと点差を詰めていく。気づけば4Q終盤には1ポゼッション差。
    26点差があったはずの試合が、最後まで結果の分からない展開に。勢いに乗った群馬の怖さを、あらためて思い知らされた。
  • HCCをめぐって

    B1では、各チームが1試合に1度だけHCC(ヘッドコーチ・チャレンジ)を申請することができる。申請権を持つのはHCで、ポゼッションの確認やゲームクロックの修正、ファウルのグレード判定、さらには終盤のタイムアウト代わりなど、さまざまな使い方がなされている。
    最近では、判定が際どい場面で、ベンチ裏のアナリストがPCでリプレイを確認し、確信が持てるプレーに対してのみHCCを請求するというスタイルを取るチームが増えている。キングスでも、佐々AHCが走って確認に行く姿をしばしば見かける。
    しかし、この試合で気になったのは、アナリストの確認が終わるまで、コート上の選手が意図的に時間を稼ぐ行為が見られたことだ。群馬の選手たちはGame1から、際どい判定のたびに靴紐を解き、結び直すことでゲームの再開を遅らせ、ベンチがリプレイを確認する時間を稼いでいた。
    一度や二度なら「安全確保」として理解できるが、これが繰り返されるとゲームのテンポが崩れ、間延びしてしまう。実際、レフリーは試合全体をおおよそ2時間以内に収めることを意識し、スムーズな進行に努めている*。それを意図的に乱す行為は、競技の流れそのものを損ねるものだ。
    試合終盤、レフリーもその行為に気づいたのか、ディレイオブゲームの警告を出していたが、見ている側としてはやはり気分の良いものではない。
    さらに、試合終盤の残り10秒からの一連のプレーでは、コーチングの時間を確保すべく、暴力行為の有無を訴えてHCCを請求していたが、物理的にあり得ない事象のアピールで、レフリーがHCCを受けるか否かを迷っている間(結局HCC請求は認められず)に、ベンチでコーチングを行っていたこともあった(実質タイムアウトに成功)。こうした状況を長く見過ごしてしまった点については、レフリー陣にも課題があるように感じる。プレーの公平性を保つためにも、意図的な遅延行為に対しては、もう一歩踏み込んだ対応が必要だ。
    なお、ここで挙げた行為は群馬に限った話ではなく、他のチームでも似たようなケースを見かける。HCCの運用が定着してきた今だからこそ、選手・スタッフ・レフリーのそれぞれが、制度をどう扱うべきかを考える時期にきているように思う。
    また、これらの遅延行為を「戦術の一部」として擁護する人とは、仲良くなれそうにないことは明言しておきたい。

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JBA審判グループに聞く!【2025−26シーズン版】「改定されたルールについて知っておくべきポイント」 | バスケットボールキング
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琉球

  • スターターをGame1から変更
    試合前に予想した通り、Game1からスターターを変更していた。(佐土原ではなく、松脇だったが)
    Game1では、ジョーンズに対してローがマッチアップすることが多かったが、Game2のはじめは松脇がマッチアップしており、ジョーンズに逆を突かれて得点を許したシーンはあったが、プレータイムと負担を分散させるうえでも正しい采配だったと思う。
  • 強度の高いDFから流れを掴んだ前半
    1Qを20-20のイーブンで終えたが、2Qは、激しいディフェンスで、群馬のFGを3/17(17.6%)に封じ込め、チェイスでムービングスクリーン2つ含むTOVを4つ誘発するなど、わずか9得点に抑え込んだ。
    オフェンスはローが、笛へのフラストレーションをプレーで発散する13得点、佐土原の3本の3Pもあり、27得点を挙げ、18点リードして前半を折り返すことに成功した。
  • 最大リード26点がみるみる溶けていく後半
    前半を良い流れで終えることができたキングスだったが、後半はジョーンズや藤井、ブラックシアーを中心に攻める群馬にリズムに乗られてしまい、みるみるうちにリードが縮む展開に。
    特に、セカンドユニットの時間帯では、オフェンスが停滞し、ディフェンスでは止めるべき展開でファウルストップできないなど、適切に流れを切ることができず、自ら苦しい展開を招いてしまった。

 

Best5&MVP

この試合のMVPとBest 5を主観に基づく、独断と偏見で勝手に選出。スタッツ上の数字だけでなく、ルーズボールやディフェンス、流れを呼び寄せるプレーなどスタッツに残らないプレーも評価。

トレイ・ジョーンズ

対戦相手ながら、ジョーンズの左ドリブルプルアップジャンパーは芸術的で美しいと思ってしまう。この試合でも3Pを4/7で決めており、キングスを苦しめた選手としてベスト5に相応しい。
シーズンによって群馬の中で、求められる役割は年々変わってきていると思うが、その役割をこなし、35歳ながら進化しているように感じた。

 

小野寺祥太

前日、17得点挙げた、群馬の中村に対してマッチアップし、無得点に抑える完璧なディフェンス。前半はファウルトラブルがあったものの、自分の役割を徹底していた。
また、オフェンスでは、3得点だったものの、インサイドに切り込んでから合わせるプレーを中心にチームトップの7アシストを記録しており、3&D+@の活躍を見せてくれた。

 

佐土原遼

アルマがいないことで、カーク、クーリーと同時起用される場面もあり、スペーシング面で心配していたが、3Pを3本決める活躍で、苦しい時間帯を乗り越え、前半の良いリズムを作った立役者の一人。
後半は無得点に終わってしまったが、追い上げられる展開の中、ディフェンスで踏ん張り、リバウンドにも飛び込むなど、縁の下の力持ちとして、貢献してくれた。

 

岸本隆一

4Q群馬の追い上げる苦しい展開で、いつもより早い時間帯でクローザーとして起用されたが、最後までリードを守り切ることに成功。
要所での3Pシュートや、接触も恐れないディフェンスでアンスポを獲得するなど、攻守でチームを引っ張る活躍。15得点、6アシストと今季7試合目の2桁得点。

 

[MVP] ヴィック・ロー

笛が鳴ったり、鳴らなかったりして、フラストレーションが溜まる展開であったが、テクニカルファウルを取られることなく、プレーで発散したのは素晴らしい。
前日の32得点に引き続き、29得点、10リバウンドはMVPに相応しい活躍。
また、スティールからのファストブレイクで、味方のシュートが外れた場合を想定して、フォローに走っていたことももっと評価されるべき。
怒らせたら怖い岸本隆一同様に、怒らせたら怖いローとして、今後もフラストレーションをプレーで発散する展開に期待したい。

 

まとめ~次戦に向けて~

試合後、ロッカールームでアルマのユニフォームを掲げる集合写真が公式Xに投稿され、翌日、アルマの退団が発表された。
アルマの抜けた穴を埋めることは容易ではないが、各選手がステップアップすることで、チーム全体のレベルを一段、二段引き上げることもできるはず。
苦しい状況だが、次の試合はやってくる。
次戦のシーホース三河戦は、三河のウイング陣をどのように守るか、セカンドユニットが試合をつなげるかがカギになってくる。
出場している・していないにかかわらず、チームで戦って勝利を掴みたい。

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