【観戦メモ】vs 群馬クレインサンダーズ[第5節Game1]:点差以上に差を感じた敗戦。

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積極補強の群馬を迎えて

前節の秋田ノーザンハピネッツ戦を2連勝、EASLメラルコ・ボルツ戦に勝利し、公式戦3連勝の琉球ゴールデンキングスは、ホームに群馬クレインサンダーズを迎える。
今季の群馬には、広島でキングスの2連覇を阻んだケリー・ブラックシアーや中村拓人が加入し、優勝を目指せる布陣が整った。
現状、3勝4敗で負け越している群馬だが、勢いに乗ると手が付けられないチームであり、常に集中して挑む必要がある。

メラルコ戦の観戦メモ

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試合前メモ

試合前に考えていたこと、注目していたポイント、チームや選手への期待をまとめました。専門的な展望ではなく、一バスケファンとしての率直な思いや視点を綴っています。

  • メラルコ戦欠場者の回復
    水曜日に行われたEASLメラルコ・ボルツ戦では、怪我で離脱中の脇に加えて、小針とローが体調不良、アルマが個人の事情で欠場していた。
    メラルコ戦では、岸本や佐土原、カーク、クーリーなどの活躍で、なんとか勝利することができたが、タレントが揃う群馬相手には、一人でも多くの選手が必要である。
    特に内外どちらからも得点ができる、ケリー・ブラックシアーを止めるためには、アルマの復帰が欠かせない(カーク、クーリーではスピードのミスマッチを突かれる可能性が高いため)が、アルマの個人の事情は解決したのか。アルマがコートに現れることを期待している。
  • コーフリッピンの帰還
    群馬には、沖縄にルーツがあり、キングスのBリーグ初優勝時のメンバーでもあるコーフリッピンが在籍している。
    前節の千葉J戦では、コンディション不良なのだろうか、両日ともに出場機会が無く、心配されていたが、今週末の試合では、チームに帯同し沖縄入りしている。
    フリッピンの激しいディフェンスや鋭いドライブは、キングスにとって脅威ではあるが、フリッピンのプレーを沖縄アリーナで見られると思うとワクワクが止まらない。
  • 崎濱のパフォーマンス
    前節の秋田戦、EASLを通して、崎濱秀斗のパフォーマンスが向上している。
    ディフェンスでは、身体を当て、前線からプレッシャーをかけ、オフェンスでは、積極的なペイントタッチや、キックアウトパスなど、プレーに自信を感じるようになった。
    崎濱は20歳の若い選手であり、経験を積むことが一番重要であり、成長に一番つながる。群馬には、中村拓人や藤井祐眞など、Bリーグを代表するPGが在籍しているため、これらの選手とのマッチアップを通して、成長に必要な経験を積んでほしい。
    中村、藤井相手にも、崎濱らしいプレーができるのであれば、キングス内でのセカンドガード争いや、スターター獲得の可能性も見えてくるはずだ。

 

試合結果

琉球 Q 群馬
22 1Q 20
18 2Q 23
21 3Q 27
22 4Q 19
83 FINAL 89
3FG% FBP PITP SCP TOV
43.3% 1 26 11 12

データ引用元

りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2025/10/25 琉球 VS 群馬 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
B.LEAGUEの「試合情報詳細」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。

 

観戦ひと口メモ

試合を観ながら感じたこと、印象に残ったプレーを“ひと口メモ”としてまとめました。専門的な分析ではなく、一人のバスケファン、キングスファンとしての素直な感想や気づきを綴っています。

群馬

  • コーは残念ながら欠場
    前節の千葉Jに引き続き、コーフリッピンの出場は叶わなかった。
    しかし、来沖したということで、沖縄アリーナのファンから大きな声援もあったし、元チームメイトとの交流も楽しそうであった。
    また、試合に出られなくとも、ベンチからチームメイトを鼓舞し続ける姿は、頼もしく、懐かしい感覚になった。
  • 一つ一つの精度が高い
    シュート精度もさることながら、ディフェンスのポジショニングや、スクリーンヒットの高さなど、どの要素をとっても精度が高く、完成度が高いチームだと感じた。中村やブラックシアーなどは、今季群馬に加入したばかりではあるが、広島時代に、ミリングHCのもとプレーしていたこともあり、システム理解度が高いのだろう。

 

琉球

  • ベンチ登録
    メラルコ戦を体調不良で欠場していたローが戻ってきたが、小針は引き続き体調不良、アルマは個人の事情で、ベンチ登録外になった。
    アルマの個人の事情という理由が、ハッキリしないため、Xでは様々な憶測も飛び交っているが、公式から何かしらのアナウンスがあるまでは、個人の事情についての詮索は止したい。
    そして、U22枠で契約している平良宗龍と佐取が1度もベンチ登録されていないことも気になっている。U22枠の選手は通常ベンチ登録12名に加えて、1名まで登録できるはずだが、ここまで登録されたことはない。これが、育成方針によるものなのか、2人のコンディション的なものなのか、バスケメディアには桶谷HCに質問してもらいたいものだ。
  • 簡単にスクリーンにかかるDFと優先順位
    この試合では、群馬のスクリーンに簡単にかかってしまい、そこからディフェンスが崩れてしまうことが多かった。特に、辻直人は3Pが上手く、十分警戒していたはずだが、スクリーンに行くまでの駆け引きも上手く、要所で手痛い3Pを2本決められてしまった。
    また、群馬の3P%は最終的に38.7%だったが、3Q終了時点では、44%の高確率であり、アウトサイドシュートもある群馬のビッグマンに対して、キングスのビッグマンがコンテストに行くことができない(行ったらカウンタードライブを喰らう)ことも原因の一つだろう。
    Game2でも、すべてを守ることはできないので、何はやられて良くて、何はやられたらダメなのか、チームで優先順位を決め、共有し、確実に遂行することが必要だろう。
  • 少なかったペイントタッチ
    Game1は、チームで3P%は43.3%と高確率で、FT%も75%を超え、TOVも平均並に収まっており、オフェンシブスタッツだけを見れば勝ちゲームと言える数字だったが、唯一、平均とかけ離れているのが、フリースローアテンプトの数である。この試合では13本うち10本を成功させたが、今季のキングスは、試合前の数字で1試合あたり22.9本のフリースローアテンプトがあったため、この試合ではフリースローを獲得できなかったと言えるだろう。
    フリースローは相手のファウルによって得られるものであり、ファウルは接触によって起こるものである。しかし、この試合のキングスは、相手のファウルを引き出すペイントタッチが少なく、岸本やローのアウトサイドと、クーリー、カークのセカンドチャンスポイントが中心となってしまった。
    セカンドユニットでオフェンスが停滞しかけた原因も、ペイントタッチが少なく、ボールが外で周るor1人が長く持つからである。

 

Best5&MVP

この試合で存在感を放った5人を「ベスト5」に、勝利に最も貢献したと感じた選手を「MVP」に、独断と偏見で選びました。
数字や結果だけでなく、流れを変えたプレーやチームを支えた働きなど、
一バスケファンとして印象に残った場面を基準にしています。

中村拓人

群馬はトレイ・ジョーンズを中心にオフェンスを組み立てるというイメージを持っていたが、この試合で全くの間違いだったと感じた。中村は群馬加入1年目ながら、スターターで出場し、この試合では、17得点、7アシスト、シュートアテンプトは10本と完全にチームの中心を担っていた。
キングスの岸本とは大東文化大の先輩後輩にあたるが、この2人のやり合いも試合を試合を盛り上げた要素の一つだろう。

 

トレイ・ジョーンズ

以前より、ボールを長く持つことが減り、効率の高いスコアラーとしてP4本含む16得点を挙げ、キングスの前に立ちはだかった。
ジョーンズの他にも、中村やブラックシアーなど、オフェンスの起点となれる選手がいることは、対戦相手に取っては的を絞りづらく、守りにくい。

 

ヨハネス・ティーマン

流石はドイツ代表という活躍だった。
プレー自体は派手なものではないが、バスケットボールを深く理解していて、キングスがやられたくはないことを執拗に突いていたと思う。
群馬トップの19得点だが、ティーマンの得点は個人技というより、チームオフェンスの中で、自然と重なっていったように思える。(フリースローも7/8と高確率)

 

ヴィック・ロー

体調不良でメラルコ戦を欠場していたが、両チームトップの32得点を挙げ、本当に病み上がりなのか疑うほど、素晴らしいパフォーマンスだった。(2試合分働いていたと思う。)
ローの得点が伸びると、周りの選手もロー頼みになってしまう傾向も感じるので、ローに頼るのではなく、流れの中で自然とローの得点が伸びていくことが理想である。

 

[MVP] ケリー・ブラックシアー・ジュニア

マッチアップの選手の特徴を見て、プレーエリアを内外(=クーリーならアウトサイド、ローならインサイド)と切り替えられるのはブラックシアーの強みだ。この試合では16得点、8リバウンド、9アシストとほぼほぼトリプルダブルのスタッツを記録しており、MVPに相応しい活躍だった。
Game2では、ブラックシアーを起点にさせないことが、キングスが勝利するためには必要だろう。

 

まとめ~次戦に向けて~

Game1では、セカンドユニットやスクリーンへの対応などが勝敗を分ける要素になったと思うが、冷静にスタッツを見ると、リバウンド総数では上回ったものの、セカンドチャンスポイントは、キングス11点、群馬22点と倍の差をつけられ、ペイントエリアでの得点も群馬に2点上回れている。
Game2までに修正できる点は限られているが、自分たちの強み(インサイド≒セカンドチャンスポイント)を見失わず、基本の基本を徹底する(リバウンド1度で取り切る、セカンドチャンスを与えない)ことができれば、Game1とは違った展開になるだろう。
波が激しく、フラストレーションも溜まるシーズンだが、これがシーズン終盤に活きてくると信じて、選手の背中を押す応援を続けたい。

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