【観戦メモ】vs メラルコ・ボルツ[EASL Game2]:マカオ超え!?我慢してEASL今季初勝利!

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ファイナル6へ、落とせない1戦

EASL開幕戦の桃園とのアウェイゲームを14点差で敗れた琉球ゴールデンキングス。EASLのファイナル6に出場するためには、グループ上位2位に入る必要があり、もう落とせる試合はない。
対戦相手は、昨季もEASLで対戦したフィリピンの強豪、メラルコ・ボルツ。
秋田戦の勢いそのままに、ホームでEASL初勝利を掴みたいが…

 

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桃園戦観戦メモ

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試合前メモ

試合前に考えていたこと、注目していたポイント、チームや選手への期待をまとめました。専門的な展望ではなく、一バスケファンとしての率直な思いや視点を綴っています。

  • 外国籍選手のベンチ入りは?
    EASLはBリーグと異なり、ベンチ入りする外国籍選手が2名までに制限されているため、外国籍選手組み合わせも注目ポイントの一つである。
    前回の桃園戦では、ローとクーリーがベンチ入りし、アルマがベンチを外れたが、ローが前半に3Fを犯し、カーク、クーリーの同時起用の時間が延びてしまった。同時起用が延びたことで、オフェンスでは人とボールが停滞し、ディフェンスでは、桃園のアウトサイドシュートへのチェックやファストブレイクへの対応が難しくなり、試合のペースを握られてしまった。
    メラルコ戦では、その反省を活かし、どのような組み合わせをするのか、桶谷HCの采配にも注目だ。
  • ニューサム対策
    昨季も対戦したメラルコ・ボルツだが、中心選手の一人として印象的なプレーをしていたのが、11番のクリス・ニューサムである。スキルが豊富で左右に揺さぶってからのドライブや、精度の高いプルアップジャンパーなど、フィリピン代表を経験しているだけあって、実力は折り紙付きの選手である。
    前述の外国籍選手の登録にも通じる話ではあるが、ハンドラー/ウイングとして、簡単には止めることができない、ニューサムに誰がマッチアップするのか、どのようにチームで守るのかには注目である。
  • EASL独特の笛への対応
    EASLの特徴として、普段のBリーグとは異なる判定基準がある。Bリーグでは、コールされない接触がコールされたり、逆も然りだが、EASLの笛に対してアジャストすることが求められる。
    今季のキングスは、オフェンスが停滞して重苦しい空気になったときや、笛にフラストレーションを溜めて、集中力が途切れてズルズル行ってしまう傾向があるので、「EASLの笛」と割り切り、切り替えて1プレー、1プレーに集中する必要がある。

 

試合結果

琉球 Q メラルコ
14 1Q 18
23 2Q 18
22 3Q 20
22 4Q 16
81 FINAL 72

 

データ引用元

Schedule & Results | EASL
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観戦ひと口メモ

試合を観ながら感じたこと、印象に残ったプレーを“ひと口メモ”としてまとめました。専門的な分析ではなく、一人のバスケファン、キングスファンとしての素直な感想や気づきを綴っています。

メラルコ

  • RHJ
    メラルコに元NBA選手のロンデー・ホリス=ジェファーソン(RHJ)が在籍していることは、沖縄アリーナに着いてから知ったのだが、その風貌と言い、背番号と言い、プレースタイルと言い、まさに左利きのコービー・ブライアント。
    NBA時代からアウトサイドシュートはあまり得意ではないのだが、この試合でもドライブや1on1を中心に25得点を挙げる活躍をしていた。
    過去にNBAで活躍したり、Bリーグでは見ることができない各国の代表選手を見ることができるのもEASLの良いところ。
  • 個人技orトランジション
    メラルコの特徴というより、フィリピンバスケの特徴だが、システマティックにオフェンスを構築するというよりは、個人技・1on1からの展開やトランジションが多い印象がある。この試合でも、キングスはディフェンスがセットできている状況であれば、1on1を仕掛けられてもタフなシュートに追い込むことが出来ていた。
    一方で、ディフェンスセットが整う前に、トランジションオフェンスを仕掛けられた場合には、簡単に得点を許してしまっていた。
    強烈な個はいれど、チームバスケが主流のBリーグではあまり見られないスタイルのチームであるため、キングスにとっても貴重な機会となったことは間違いない。

 

キングス

  • 欠場者多数
    試合開始3時間前にEASLの公式Instagramに投稿された画像では、ローがベンチ外で、アルマがベンチ入りした12名の顔写真がロスターとして載っていたが、試合前のキングスのリリースで、小針とローが体調不良で、アルマが個人の事情で、欠場することが判明した。
    小針とローの体調不良は、遠征疲れや寒暖差に起因するものだと思われるが、個人の事情で欠場するアルマは、様々な憶測を呼びそうな発表である。
    個人の事情とあるため、詮索は避けるが、無事にコートに戻ってくれることを祈るばかりだ。
  • インサイドとフリースローでつなぎ、岸本で決める
    前半は、直近の秋田とのGame2同様、アウトサイドシュートの確率が低く、アウトサイドからの得点を重ねることができなかったが、日本人選手が内に切り込んでから、クーリー、カークへの合わせや、オフェンスリバウンドからの得点を重ね、停滞しそうな時間帯もファウルで得たフリースローを決めることでつなぐことが出来ていた。
    後半に入ると、両チームアップテンポになったが、前半同様のインサイドプレーヤーの活躍に加えて、岸本の攻守での活躍によって、試合の主導権を握ることができた。
  • マカオ超えの笛にもよく我慢した
    EASLのレフリーはFIBAアジアから派遣される国際レフリーであるが、普段リーグ戦を戦うBリーグとは基準が異なり(Bリーグ担当の国際レフリーとも異なる)、対応に苦労することがある。キングスはこれまでの経験上、大概の笛であれば、マカオで経験した理不尽な笛を思い出して、気持ちを昇華させることができていたが、この試合の笛には、選手も会場もフラストレーションが溜まっていた。
    そんな中でも、選手たちは一時的に不満は示すも、すぐに切り替え、プレーに集中することができていた。
  • チームで勝った
    個人スタッツだけ見れば、22得点挙げた岸本や、19リバウンドを取ったクーリーなどが目が留まるが、この試合は、出場した全員が一つの方向を向いて、プレーしており、全員で掴んだ勝利と言えるだろう。
    体調不良や怪我、個人の事情で試合に出たくても出れない選手がいる今だからこそ、チーム全員で団結して、目の前の一戦、1プレーに臨む姿勢を大事にして、継続していきたい。

 

Best5&MVP

この試合で存在感を放った5人を「ベスト5」に、勝利に最も貢献したと感じた選手を「MVP」に、独断と偏見で選びました。
数字や結果だけでなく、流れを変えたプレーやチームを支えた働きなど、
一バスケファンとして印象に残った場面を基準にしています。

#53 アレックス・カーク

体調不良等で外国籍選手の枚数が1枚少ない中、帰化選手であるカークへの負担は大きくなることが想定されていたが、1Q中盤にクーリーが2Fになったことで、想定よりも大きな負担を強いられた前半だった。そんな中でも、インサイドで身体を張り、リバウンドを拾い、シュートをねじ込み、アウトサイドシュートがリングに嫌われていた時間帯を支えていた。
終わってみれば、17得点、17リバウンドのモンスタースタッツ。カークの献身的なプレーを抜きにこの勝利はなかったと言える。
ひとまず休んで、体調に気を付けて週末の群馬戦に臨んでほしい。

 

#45 ジャック・クーリー

レフリーの笛に恵まれなかったクーリー。犯した4つファウルのうち3つは、Bリーグレフリーなら吹かれていなかったファウルだったと思う。
笛に苦しめられながらも、28分の出場で、12得点、19リバウンドを記録し、まさに「ゴール下の番人」の名に相応しい活躍だった。前半はチームとして、シュートタッチに苦しんでいたが、後半、若干の盛り返しができたのは、クーリーがインサイドで陣取り、リバウンドを取ってくれるというメンタルで、思い切りよく打てたこともあるだろう。(オフェンスリバウンドだけで9本は化け物です。)
シュートは水物なので、次戦以降もクーリーがインサイドで身体を張ってくれると助かるが、他の選手はクーリー任せにならないようにしてほしい。

 

#17 崎濱秀斗

今季最長の21分のプレータイム。最長となった要因には、欠場者やファウルトラブルで人手不足よるものもあるが、単に崎濱のパフォーマンスが良かったことが大きいだろう。
ディフェンスでは、身体を当てて(手を出すとすぐファウルになる)、常に正面で守り、スティール3本を記録。オフェンスでは、鋭いドライブでファウルを引き出したり、ショットクロックギリギリの3Pシュートで、チームに勢いをもたらした。
また、ドライブからのキックアウトパスなどで、アシスト5本も記録しており、ポイントガードとしての状況判断含めて、パフォーマンスが安定してきたように思う。

 

#8 佐土原遼

メラルコの得点源、チームの核であるロンデー・ホリス=ジェファーソン(RHJ)を、ローとアルマを欠いた苦しいチーム状況の中、どのように抑えるかに注目だった。
序盤、RHJにマッチアップしていた松脇が、厳しい判定によってファウルトラブルに陥ってしまったが、代わってマッチアップした佐土原は、身体の強さを活かしてコンタクトし、RHJに気持ちの良いプレーをさせていなかった。
結果的に、25得点は挙げられてしまったが、最終盤でRHJのシュートが短くなって外れたのは、1試合を通して身体を当てて、じわじわと体力を削った佐土原のディフェンスによるものだろう。
また、オフェンスでは、前半には、正直に行き過ぎて、レイアップをブロックされてしまったが、後半は、ステップのリズムを変えるなど、シュートコンテストのタイミングをズラす工夫が見られたことも良かった。
ファストブレイクやリング下、勝負を決める3Pを決めて堂々の16得点。キングス加入後ベストと言えるパフォーマンスだった。あとはこれを継続するだけ!!!

 

[MVP] #14 岸本隆一

3P5本含む22得点、8アシスト、4スティールはMVPに相応しい。
前半は、チームとしてアウトサイドシュートが決まらず、苦しい展開だったが、岸本がペイントエリアに侵入して、カークーリーの得点を演出し、2Q終盤には3Pを沈めた。
後半は、吹かれない接触、厳しい判定に不満を溜めている様子もあったが、フラストレーションで崩れるのではなく、フラストレーションをエネルギーに変えて、得点やディフェンスでチームを牽引していた。特に、高い位置でプレッシャーをかけて、ターンオーバーを誘発し、最終的にはアンスポを獲得するのは、昨季の天皇杯決勝を思い出すようなプレーで、沖縄アリーナも大いに盛り上がっていた。
22得点を挙げた要因の一つとして、崎濱が1番ポジションを担い、岸本が2番ポジションで得点に専念していたこともある。脇の離脱や体調不良等によって、選手が少ない現状だからこそ、色々なオプションを試しておくのは良いことだ。

 

まとめ~次戦に向けて~

まず、EASLファイナル6出場に向けて、これ以上負けられない状況の中で、この試合に勝利することができ、本当に良かった。
試合内容は、苦しみながらも我慢することができ、自分たちの強みを出せており、崎濱や佐土原の活躍も大きな収穫と言えるが、課題もある。
その一つが、3Qのハーフコートブザービーター被弾だ。残り28秒でポゼッションを得たキングスだったが、スローインで時間を消費せず、ゲームクロックがショットクロック長い状況でラストポゼッションを行うことになった。状況把握をして、考えて、数秒を慌てずに待ってエントリーしていれば、ブザービーター被弾は無かったかもしれない。細かいところだが、Qラストを自分たちのポゼッションで終え、相手に余計なチャンスを与えないように、徹底していく必要があるだろう。

次戦は、ホームに群馬クレインサンダーズを迎えての2連戦。
群馬は、昨季のCS出場で、今オフも大型補強に成功。2年連続のCS出場の可能性も高いチームだ。
勝利するためには、この試合を欠場した選手たちが、復帰できるか否かも重要な要素であるが、どんな状況であれ、全員が同じ方向を向いて、苦しい時間も我慢して戦う必要がある。

 

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