【観戦メモ】vs 秋田ノーザンハピネッツ[第4節Game1]:全員得点で快勝も課題残す。

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3季ぶりのアウェイ秋田戦

過去2シーズンは秋田ノーザンハピネッツをホーム・沖縄アリーナに迎えて対戦したが、Bリーグラストシーズンの今季は、キングスが3季ぶりに敵地・秋田に乗り込む形となった。(豆情報:対戦成績はキングスの13勝5敗)

両クラブとも負け越している状況で迎える2連戦。
キングスは、自分たちのバスケットボールに立ち戻り、今後のシーズンに弾みをつけれる2連戦としたいが…

 

前節滋賀戦の観戦メモ

【観戦メモ】vs 滋賀レイクス[第3節]:上がらないDF強度。敵地で暗雲立ち込める敗戦。
第2節を連勝で終え、今季初のアウェイ遠征を戦う琉球ゴールデンキングス。アウェイ3連戦の初戦の相手は滋賀レイクス。昨季は西地区最下位に沈んだクラブだが、今季は強力外国籍選手の加入もあり、油断できない相手だ。 滋賀戦を観戦して感じたこと、印象に残ったこと、あんなことやこんなことを観戦メモとしてまとめました。

 

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試合前メモ

試合前に考えていたこと、注目していたポイント、チームや選手への期待をまとめました。専門的な展望ではなく、一バスケファンとしての率直な思いや視点を綴っています。

  • キアヌ・ピンダー対策
    秋田の新外国籍選手キアヌ・ピンダーは、キングスがプレシーズンマッチで戦ったパース・ワイルドキャッツにも在籍経験があり、NBL時代にはセカンドチーム、MIPに選出された実績十分な選手だ。
    210cmの長身ながら、アスレチックな動きができ、今季も内外問わずスコアを重ね、1試合平均20.8得点を記録している。
    プレースタイル的にもアルマがマッチアップすることが理想だが、クーリーやカークがマッチアップせざるを得ない時間帯も発生すると思われる。前節滋賀戦でショウDFやスイッチを採用し、勝負所でクリーナーにPnPでスコアされた反省を活かし、ピンダーにやらせたくないプレーは何なのか。優先順位をつけ、チーム全体の共通認識を持ち、チーム全体で守り切りたい。
  • 取り戻せ!ディフェンスマインド
    滋賀戦後の桶谷HCと小野寺のコメントでは、ボールムーブメントやターンオーバーなど、オフェンス面への言及が目立ち、92失点したディフェンス面への言及がなかったのが気になっていた。
    バスケットボールは得点を競うスポーツだが、ディフェンスも試合を決める重要な要素になる。極端な話をすると、点数が取れなくても、相手に取らせなければ負けない。
    オフェンスが上手くいかないときこそ、ディフェンスで如何に耐えることができるかが重要になってくるはずだ。
  • LET’S ENJOY BASKETBALL!!!
    昨季のキングスは開幕11人スタートで、失敗しても次の挑戦の機会がすぐにめぐってきたが、今季は16人の大所帯でベンチに入ることも簡単なことではない。失敗して、今の立場を失う不安や、結果を残そうとする焦り、そのような雰囲気が充満し、バスケットボールそのものを楽しめているのか、不安になる試合も今季は少なくない。
    プレッシャーは強いが、そのプレッシャーさえも楽しんで、バスケットボールを楽しむことができれば、自然と良いパフォーマンスを発揮できるのではないだろうか。
    何より、応援している側も暗い雰囲気よりは明るく、はっちゃけている選手が見たいのです!

 

試合結果

琉球 Q 秋田
22 1Q 13
18 2Q 13
26 3Q 29
34 4Q 14
100 FINAL 69
3FG% FBP PITP SCP TOV
42.9% 11 30 10 14

データ引用元
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=504797&tab=4

 

観戦ひと口メモ

試合を観ながら感じたこと、印象に残ったプレーを“ひと口メモ”としてまとめました。専門的な分析ではなく、一人のバスケファン、キングスファンとしての素直な感想や気づきを綴っています。

 

秋田

  • ディフェンスの秋田はどこへ…
    ここ数年、秋田はディフェンスに重きを置いたバスケットボールを展開していたが、今季はディフェンスに課題がある。試合前の時点で、Peceがリーグ22位と少ないにも関わらず、平均失点が84点とリーグで6番目に高く、DFRTGに至っては118.6とリーグワーストに落ち込んでいる。
    Game1でも3Qにプレスやトラップを成功させる良い時間があったものの、結果的にキングスが100点ゲームを達成し、ディフェンスの秋田というイメージと現状のギャップを感じてしまった。
  • 苦しいオフェンス
    ディフェンスが悪化している一方で、オフェンスが改善していると思いきや、オフェンス面も得点力不足に苦しんでいる印象を受けた。ピンダーは前評判通り、長身ながらドライブあり、アウトサイドシュートありで、簡単に止めることができない選手だが、その他の選手がオフェンスでイマイチ乗り切れていないため、ピンダーにやられても他にやられなければ良いとの選択もできてしまう。
    PGの熊谷が長崎に移籍した穴を埋めきれてない感もあるが、ピンダー以外にもスコアでチームを引っ張れる選手が居れば、相手としても的を絞れなくなり、オフェンスにもリズムが生まれてくるのではないかと思った。

 

キングス

  • 変化のあったベンチワーク
    前節滋賀戦から、スターティング5に変更があり、佐土原が外れ、松脇を先発起用。
    また、ベンチから出場したPG陣の順番は小針→平良彰吾→崎濱の順で、崎濱は平良彰吾や岸本と2ガードで起用される場面もあった。
    2ガード起用に関しては、秋田の1/2ポジションのサイズがあまり大きくなかったことが起用できた理由として考えられるが、脇が離脱して、ハンドラーの担い手が1人減ったことや、課題のボールムーブメントを円滑に行うために執った起用とも考えられる。
  • ゾーンアレルギー発症せず
    キングスのクラブカルチャー()としてゾーンディフェンスの攻略が苦手だったが、この試合で秋田が敷いたゾーンに対しては、苦とすることなく、適切にゾーンブレイクできていた。
    ゾーンの正攻法(ハイポストやコーナーにボールを散らし、人とボールが動くこと)で秋田のディフェンスエラーを誘発できたこと、オープン3Pを決めきれたことが、クラブカルチャーであるゾーンアレルギーを発症せずに済んだ要因だろう。
    一方で、3Qには秋田のトラップにハマってしまう時間帯もあったので、「コフィンコーナーに行かない」や「簡単にボールを止めない」などの基本を徹底し、ターンオーバーを減らしてほしい。
  • キングスらしさが戻ってきた
    ゾーンブレイクに関しては良い意味でキングスらしさはなかったが()、試合を通して、昨季の良い時期のキングスらしさが戻ってきた。リバウンドで圧倒し、ベンチメンバーも得点を重ね(ベンチポイント40点)、高確率のフリースローで着実に点を取る。このキングスらしさをベースに、スティールやファストブレイクを狙い、増やしていくことで、昨季を超えるチームになれるはず!!!

 

#2 小針幸也

3Q、強度の上がった秋田ディフェンスに圧されて、立て続けに小針が絡んだターンオーバーが出たのは残念。
岸本に代わって控えPG陣で1番目に起用されたが、ミスが続くと使いづらくなってしまう…
とはいえ、100点目を飾る3Pもあったし、スピードは通用しているし、フリースローは安心して見られるレベルなので、1つのミスに左右されず自信をもってプレーを続けてほしい。

 

#4 ヴィック・ロー

11得点10リバウンド5アシストは素晴らしい。
何より、今季安定していなかったフリースローを4/4決め切ったのがすごく嬉しい。
ロー任せでスコアするより、気づいた時には2桁取ってました~の方が、周りも活きるし、理想。

 

#8 佐土原遼

力強いドライブand1やミスマッチをゴリゴリ突いて、ヘルプを引き付けてからのインサイドアウトで3Pを演出。加入発表時に期待していた佐土原の姿にかなり近いパフォーマンスだった。
あとはドライブを仕掛けてミドルレンジあたりでストップしてパスを探すのをやめて、フィニッシュまで行ってくれたら…仮にブロックされてもキングスには、カークーリーが居るし、オフェンスリバウンド拾えば無問題よ!

 

#10 荒川颯

荒川はこれまで、キャッチアンドシュートよりも、ドリブルで自分のリズムをとってプルアップを選択することが多かったが、Game1ではキャッチアンドシュートを成功。
プルアップを打つまでに、ドリブルをこねてしまうことがあり、ボールムーブメントの停滞にもつながっているので、現在のチーム状況を考えるとキャッチアンドシュートを増やし、磨いていく必要がある。(個人的には荒川の個人技も好きなんだけどね…)

 

#12 ケヴェ・アルマ

ピンダー対策にはアルマと思っていただけに、前半早々2ファウルになったのは残念だったが、4Qのピンダーとのマッチアップを見てもやはりアルマに任せるのが良いのではと思った。3Pにコンテストしてブロックもしていたし…
3Qに秋田がディフェンスで前から仕掛けてきた際に、小針に任せず自分で運んでターンオーバーをしてしまったのは頂けない。(アルマだけの責任ではないが)

 

#14 岸本隆一

12得点10アシストのダブルダブルを達成。10アシストはBリーグキャリアでは最も多く、ダブルダブルの達成も初の出来事。
35歳になった岸本だが、毎年、今年がキャリアハイと感じさせてくれる。
試合中には、昨季負傷した左足の甲を気にする場面もあり、怪我が再発しないか心配でもある。

 

#15 松脇圭志

今季初のスタメン起用に応えて、3P4本成功の12得点。
松脇の場合、このシュートタッチを”継続できるか”が重要になってくる。
仮にシュートタッチが悪くとも、スクリーンやディフェンスで貢献できる選手だが、松脇のシュートタッチが安定してくれるとチームとしては、オフェンスの安定性が増す。

 

#17 崎濱秀斗

前半は消極的なプレーや、不必要なファウルでand1を献上するなど、反省点も多かったが、3Q秋田のディフェンスに圧されバタバタしていたチームを落ち着かせることに成功。
4Qでは、最初のポゼッションでスティール。秋田に行きかけた流れを引き戻し、ディフェンスのトーンセットに成功。3スティールもお見事。
オフェンスではもっと積極的にスコアを狙っても良いと思う。狙うことで、よりディフェンスを引き付けてオープンの味方をつくることにつながる。

 

#34 小野寺祥太

秋田に在籍経験もあり、試合前に秋田県民歌も歌っていた⁉
3Qに3Pを3本連続で沈めたのは素晴らしかった。秋田はヘルプに寄り、ほぼ確実にズレができるので、小野寺などのウイング陣が高確率で3Pを決めるのはダメージが大きいはず。

 

#45 ジャック・クーリー

ファウルドローン7個、フリースロー6/7は尊敬。
土屋に一度ボールを預けて()もぎ取って決めたand1はクーリーらしさの塊だった。
それにしても、クーリーが3度も吹っ飛ぶのは初めて見たよ笑(テイクチャージ等)

 

#47 平良彰吾

ターンオーバーは記録されていないが、小針同様、3Qの秋田のプレス、トラップに慌ててハマってしまったのは勿体なかった。
佐土原のポストアタックして、ディフェンスを引き付けたところで、平良が3Pを決め切ったのは、相手に取ってはダメージが大きい。チームとしてもワイドオープンの精度を上げていきたいので、これからも迷わず打って!!!

 

#53 アレックス・カーク

今季最少の2得点で、目立った活躍はなかったが、滋賀戦ほどディフェンスで穴になることもなかった。
ファウルドローンも少なかったが、カークがインサイドに居ることで、ストレスを与えや体力を削ることにもつながっていたと思う。

 

まとめ

Game1は31点差で勝利したが、決して完璧な内容ではなく、修正点もある。
秋田はホーム開幕節で2連敗は絶対避けるべく、全力で挑んでくるはずだ。
Game1の結果は、一旦忘れ、新しい試合として、最初から集中して戦うことが必要だ。

秋田の地で2連勝して、EASL、群馬戦に弾みをつけたい!!!

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