バイウィーク前最後の週末
前節、大阪エヴェッサとの試合をオーバータイムの末に勝利した琉球ゴールデンキングスは、バイウィーク前最後の週末にホームで京都ハンナリーズと対戦する。
良いリズム、流れを掴んでバイウィークを迎えるためにも絶対に勝利したいが…
前節大阪戦の観戦メモ

試合前メモ
キングス
- 脇のホーム復帰戦
今季の第2節で右手を負傷し、約1カ月間離脱した脇真大は、前節アウェイ大阪エヴェッサで復帰。今節の京都戦がホーム復帰戦となる。
今季はここまで、1試合平均3.0得点であり、昨季の数字(7.3得点)から半減と、2年目の壁にぶつかっている感も否めないが、脇なら乗り越えられるはず。
オフに磨いたシュートもたくさん見たいが、まずは自身の武器であるドライブで、リズムを掴んでほしい。 - 3BIG起用あるのか?
前節大阪戦では、3BIGの時間帯がなかったと記憶しているが、京都戦では3BIGの起用はあるのだろうか。
京都の外国籍はチャールズ・ジャクソン、ジョーダン・ヒース、チェハーレス・タプスコットの3名で、帰化選手としてアイラ・ブラウンが在籍しているが、出場時間が長いのはジャクソンとヒースの2人。この2人であれば、クーリーやカークも比較的対応できるはずだ。カーク、クーリー、ローの組み合わせの3BIGの時間帯もあるかもしれない。 - クーリーvsジャクソン
現在リバウンドランキングトップに君臨するのは、京都のチャールズ・ジャクソンで1試合平均12.6リバウンド。クーリーは1試合平均8.0リバウンドと、クーリーにしては控えめな数字となっているが、リバウンドランキングトップのジャクソンに対して、リバウンドキング3回のクーリーが意地を見せられるか。
ジャクソンがいるクラブと対戦した時は、クーリーのスタッツが大人しくなる印象もあるので、今節でそのイメージをひっくり返してもらいたい。
京都
- 渡辺竜之佑のリバウンド
渡辺はキングス在籍時からリバウンドの嗅覚が良く、オフェンスリバウンドを獲るイメージがある。今季も1試合平均2.4リバウンドで、うちオフェンスリバウンドが1.1本である(帰化選手除く日本人選手で8番目の多さ)
キングスのインサイドにはリバウンドキングのジャック・クーリーが居るが、渡辺のオフェンスリバウンドが見られるか注目である。 - 小川麻斗
今季、千葉ジェッツから期限付き移籍で加入している小川は、千葉J時代は2.2得点だった平均得点が、今季チーム2位となる1試合平均9.6得点を挙げている。
今季の小川は26得点を挙げる試合もあり、福岡第一仕込みのディフェンス力だけでなく、得点面にも警戒が必要だ。
キングスの崎濱とは福岡第一の先輩後輩でもあるので、崎濱とのマッチアップも楽しみだ。 - キングス同窓会
今季の京都には、キングスのコーチングスタッフとして長年在籍した伊佐勉HCをはじめ、渡辺竜之佑、古川孝敏、アイラ・ブラウンなど多くのキングス出身者がいる。
キングスファンは沖縄県出身者やキングス出身者には温かい拍手があると思うので、各選手のプレーだけでなく、会場の盛り上がりにも注目したい。
試合結果
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | F | |
| 琉球 | 22 | 29 | 18 | 22 | 91 |
| 京都 | 26 | 20 | 15 | 15 | 76 |
| 3FG% | FBP | PITP | SCP | BP | |
| 琉球 | 40.0% | 12 | 40 | 19 | 28 |
| 京都 | 25.0% | 15 | 30 | 4 | 40 |
データ引用元
りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2025/11/15 琉球 VS 京都 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイトB.LEAGUEの「試合情報詳細」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。
FBP:ファストブレイクポイント(速攻による得点)
PITP:ペイントエリア内での得点
SCP:セカンドチャンスによる得点(オフェンスリバウンド後の得点)
BP:ベンチから出場した選手による得点
観戦メモ
キングス
- ローが欠場
前節、大阪戦で試合中に腰もしくは背中あたりを気にしている様子があったローは、ベンチ入りするも試合に出場することはなかった。
キングス公式Xのスターティング5、ロスター発表がいつもより遅れて発表されたので、おそらく、試合直前まで出場可否の判断をしていたのだろう。
ローが欠場したことによって、この試合でも3BIGの時間帯は無かった。 - ダメージの大きいTOV
この試合を通して、キングスが犯したターンオーバーは10個で、この数字は決して多い数字とは言えないだろう。しかし、ターンオーバーのシチュエーションが悪く、良いディフェンスをした後にターンオーバーをしたり、高い位置でトラップに掛かってターンオーバーしたりなど、掴みかけた流れを放してしまうターンオーバーが多かった。試合をする以上、ミスが出るのは仕方がないことだが、ミスの質にもこだわってもらいたい。 - ストップファウルとAOS
トランジションで走られそうなときに、敢えてファウルを犯して速攻を止めるストップファウルは、どのチームも行う戦術的なファウルだが、この試合では、ストップファウルを試みた結果、シュートモーション中(AOS)と判断されて、フリースローを献上するプレーが両チーム合わせて3回もあった。
チームを救うためにしたはずのファウルが、相手にフリースローを与えてしまっては意味がないので、キングスの選手には、ストップファウルをする際にはAOSと判断されないよう工夫をしてほしい。
京都
- 前・後半で大きく変わったシュートタッチ
今季の京都は、3FG%が31.3%でリーグ23位、FT%は62.5%でリーグ最下位だが、この試合の前半、3Pシュートを15本中6本成功(=40%)、FTを13本中10本(=76.9%)で決め切っており、シーズン平均を大きく上回るシュート成功率だった。
しかし、後半はFTこそ高確率で決め続けるも、3Pシュートがなかなか決まらず、オフェンスが重たくなってしまう時間帯が長かった。結果として試合通しての3FG%は25.0%とシーズン平均を下回る確率となってしまった。 - スターターが大きい
京都はスターターを前節から変更しており、渡辺、川嶋、前田、ブラウン、ジャクソンの5人だった。対するキングスは岸本、小野寺、松脇、ランダル、クーリーで、5人の平均身長を比べると、京都が193.6cm、キングスが189.4cmと4cm以上京都が大きいラインナップだった。
そのため、1Qの入りでは、京都が積極的にリバウンドを取ることができており、1Qは京都が10リバウンド、キングスはわずか3リバウンドだった。
Game Best 5 & MVP
この試合のMVPとBest 5を主観に基づく、独断と偏見で勝手に選出。スタッツ上の数字だけでなく、ルーズボールやディフェンス、流れを呼び寄せるプレーなどスタッツに残らないプレーも評価。
小川麻斗
千葉Jから期限付き移籍を決断したのは正解だったように思う。
この試合はベンチからの出場だったが、チームトップの15得点、4アシストと中心選手として存在感抜群だった。
ターンオーバーが4個と多かった点は反省点だろうが、出場機会を得て、経験を積むことで減らしていけるものだと思う。
Game2でも小川のプレーには警戒したい。
脇真大
負傷したA東京戦以来のホーム復帰戦。
5得点、3リバウンド、3アシスト、1スティールとスタッツ上では、まだまだ物足りなさを感じるが、オフに取り組んだ3Pシュートも見れたことだし、復帰戦としては上々だと思う。
今季は、ドライブを仕掛ける際にフェイクやパスを多用している印象で、自らフィニッシュに行くことが少ないように感じるので、もっと自分でフィニッシュまで行くことを増やしても良いと思う。
佐土原遼
ローの欠場によって、いつも以上のパフォーマンスが期待されていたが、岸本に合わせてのカッティングや、相手の裏を突くバックカット、体格を活かしたポストプレーなど、佐土原らしさが存分に出た良いパフォーマンスだった。
スティール3本はお見事だし、キングス加入後初のダンクも最高!
アンドリュー・ランダル
キングス加入後初のスターター起用、加入後最長のプレータイム(32:56)を記録。どちらもローの欠場に起因するものだと思われるが、そんな中でも、チームに必要とされること全てをこなしてくれた。
この試合ではチーム2番目の16得点に加えて、ディフェンスでも2スティール、1ブロックを記録しており、攻守にわたっての活躍だった。
[MVP]岸本隆一
前節大阪戦後の勝利インタビューで京都戦に向けての抱負を聞かれた際に、「伊佐勉HCに成長した姿を見せられるように」という趣旨の発言をしていた岸本だが、その言葉通りに、この試合では3Pシュート5本含む24得点で、ゲームハイの得点を挙げた。
京都の選手の体勢を崩して(アンクルブレイク)からのステップバック3Pシュートや、センターロゴ手前からの超ディープ3Pシュートなど、京都にとってダメージの大きいシュートを決めていたのが印象的だ。
次戦に向けて
結果的に15点差で勝利したが、内容としてはもっと良くなることができたと思う。
明日の試合はバイウィーク前ラストゲーム。
(ローの具合によっては延長あるかも?だが)短期契約のランダルにとってもキングスでプレーする最後のゲームになるかもしれない。
一戦一戦を大切に、悔いの残らない試合をしてほしい。


