【観戦メモ】vs 富山グラウジーズ[第8節]:鬼門の水曜ゲームに勝利も課題の残る一戦。

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苦戦の水曜ゲーム。浮上に向けて必勝の一戦。

今季のキングスは10/4にシーズンが開幕して以降、毎週水曜日に試合が組まれている。EASLも含めて水曜ゲームはこれまで4試合戦ったが、うち勝利できた試合は、メラルコ・ボルツ戦、1試合のみである。水曜ゲームは、週末の試合を終えて、移動や休養などで、試合に向けたスカウティングや練習時間が限られている状況だが、今節の富山グラウジーズ戦は、西地区上位進出に向けても負けられない一戦だ。

 

越谷戦Game2の観戦メモ

【観戦メモ】vs 越谷アルファーズ[第7節Game2]:全員得点&失点を「59」に抑えて、敵地で連勝!
越谷アルファーズとのGame1を苦しみながらも勝利した琉球ゴールデンキングス。11月のスタートダッシュ、上位とのゲーム差を縮めるためにも連勝を飾りたい週末。越谷アルファーズ戦を観戦して、感じたことや、印象に残ったこと、あんなことや、こんなことを、振り返り用の観戦メモとしてまとめました。

 

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試合前メモ

試合前に考えていたこと(前回試合からの修正点、対戦チームの特徴、勝利するためのポイント等)や選手への期待する要素を整理。専門的な内容ではなく、あくまで主観に基づくメモです。

キングス

  • ランダルvs富山
    前節の越谷戦で12年ぶりのキングス復帰となったアンドリュー・ランダルだが、昨季はB2福岡に所属しており、B2POでは富山と対戦した経験がある。富山とのB2POでは、チームは敗れたものの、Game1で20得点、Game2で49得点を挙げており、富山に対して良いイメージを持っているはずだ。
    ランダルはキングスに加わり、富山はB1昇格を果たし、選手も入れ替わっているため、昨季と状況は変わっているが、この試合でもランダルの”経験”が必要とされる。
  • 松脇のシュートタッチ
    越谷とのGame2で3Pシュートを5/5で決め、大活躍だった松脇圭志。だが、松脇の課題は、シュートタッチの波が大きいことにある。(越谷戦途中から次の試合のシュートタッチが心配になった人も少なくないだろう。)実際、昨季の松脇は、1試合で3Pシュートを8本決める試合もあれば、6本打って成功0本、8本打って1本成功の日もあるなど、試合によってシュートタッチが大きく左右された。チームとしての3FG%が高くないキングスにとって松脇のシュートタッチの安定は必要不可欠。
    今節の相手、富山グラウジーズは松脇のプロデビューしたチームでもある。越谷戦Game2で良かったシュートタッチを富山戦でも継続してもらいたい。

 

富山

  • 3FG%はリーグ最下位
    今季の富山の3FG%は、26.9%とリーグ最下位の確率で、1試合あたりの成功本数もA千葉と同数の6.3本でリーグ最下位である。しかし、今季勝利した4試合では、3FG%が37.0%(敗戦時は22.7%)まで上昇、成功本数も7.5本(敗戦時は5.75本)となっている。また、3FG%だけみると、33.3%=得点期待値1を超えた試合はすべて勝利し、得点期待値1を下回った試合はすべて敗戦している。
  • モータム、ケル対策
    富山の平均得点は80.8得点でリーグ11位だが、その得点力の中心はブロック・モータムとトレイ・ケルの2人である。両選手の1試合平均得点は、ケルが19.9得点、モータムが16.1得点であり、チームの総得点の44.5%を2人で挙げている計算となる。
    ケルはSGの選手で、3FG%は28.9%と低いものの入りだすと止まらない爆発力(川崎戦で6本成功)があり、ドライブからの得点やペリメーター付近からのプルアップなど、得点パターンが多才だ。また、1試合平均6.8個ファウルドローンしており、FT%も88.8%と高いため、キングスとしては不必要なファウルをすることは避けたい。
    モータムは昨季B1得点王の選手で、今季はチームの3FG%低い中、唯一得点期待値1を超える37.3%の3FG%を記録している。PFのモータムはインサイドでの得点に加えて、PnPなどアウトサイドからも得点を挙げられる選手であるため、キングスのインサイド陣(カーク、クーリー)が苦手としているタイプの外国籍選手であるが、3Pシュートに対しては、スイッチなどで打たせない(=ドライブを選択させる)守り方が必要だろう。

 

試合結果

1Q 2Q 3Q 4Q F
琉球 27 21 18 21 91
富山 19 24 21 17 81
3FG% FBP PITP SCP BP
琉球 34.4% 5 30 31 19
富山 37.5% 11 32 16 51

データ引用元

りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦 2025/11/05 琉球 VS 富山 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
B.LEAGUEの「試合情報詳細」をご紹介。男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)。
3FG%:この試合におけるチームの3Pシュート成功率
FBP:ファストブレイクポイント(速攻による得点)
PITP:ペイントエリア内での得点
SCP:セカンドチャンスによる得点(オフェンスリバウンド後の得点)
BP:ベンチから出場した選手による得点

 

観戦メモ

試合を観戦して考えたこと、印象的なシーン、次戦に向けた修正点などを整理。専門的な分析ではなく、あくまで主観に基づくメモです。

キングス

  • ファウルトラブルに苦しんだ前半
    富山にはケルをはじめ、ファウルドローンが多い選手が所属しているが、キングスも例外ではなく、ファウルトラブルに苦しんだ前半だった。1Q途中出場のカークが早々に2F、崎濱も最後の最後で我慢できずに2F。前半終了時点で、5選手が2Fとなっており、その分、富山にはフリースローが与えられてしまった。ファウルトラブルとなり、チームファウルもペナルティ(ボーナス)が早く点灯するため、ディフェンス強度も上げづらかったのだろう。
  • リバウンド意識の低さが露呈した前半
    前半のキングスは、富山に対してオフェンスリバウンドを許すシーンが目立っていた。富山は全体的にキングスよりサイズの大きい相手だが、ボックスアウトの徹底がされていなかったり、インサイドプレーヤーに任せきりになってボールウォッチャーになっていたりと、リバウンドの意識が低いように思えた。
    実に前半だけで9本ものオフェンスリバウンドを許し、セカンドチャンスポイントを12点も取られてしまっていた。
  • 4Qのプレータイム配分
    この試合を通して、点差を離しても、その点差を”維持”できない、リードを広げられない展開が続いていた。その要因の一つがセカンドユニットの時間帯であろう。この試合では、スターターとして出場した5選手が+/-で+を残した一方で、ベンチから出場した7名は全員が-という結果だった。「スターターがリードしても、セカンドユニットが踏ん張れない。」そんな展開が、4Qのロー、岸本、松脇フル出場、出場選手7名というプレータイム配分になったのではないだろうか。
    厳しいスケジュールが続く中で、チームが勝ち続けるにはセカンドユニットの奮起が欠かせない。この試合の反省を活かして、次戦に臨んでもらいたい。

 

富山

  • ケル、モータムの得点力
    試合前に注目していた通りに、この2人だけで54得点を挙げられ、スコアリング能力の高さをまざまざと見せつけられた。キングスは、モータムの外とスピード面を警戒して、クーリーやカークをマッチアップさせず、ローが中心に守っていたが、高さで劣るため、ディフェンスの上から3Pシュートを打たれるシーンもあった。また、ケルはディフェンスの位置を見極めながら、接触を誘ってファウルドローン。富山にとって苦しい時間帯もケルのフリースローで繋がれてしまった印象だ。
  • 引き出しが多いディフェンス
    この試合で富山は2-3ゾーンや3-2ゾーン、ゾーンを見せてからマンツーマンに移行するディフェンスなど、様々な形態のディフェンスを使っていた。特に、合流して日の浅いランダルが出ている時間帯は、ゾーンディフェンスを敷くことで、キングスのオフェンスに混乱をもたらすことに成功していた印象だ。
  • モランは怪我…?
    前半、長い腕を活かしてスティールやブロック、リバウンドに絡んでいたヤニス・モランだが、後半はプレータイムがなかった。ベンチ裏にてアイシングをしている姿もあったが、どのプレーで負傷したのかはわからなかった。
    今季は、多くのチームで外国籍選手が怪我で離脱しているので、長期離脱にならないことを願う。

 

Game Best 5 & MVP

この試合のMVPとBest 5を主観に基づく、独断と偏見で勝手に選出。スタッツ上の数字だけでなく、ルーズボールやディフェンス、流れを呼び寄せるプレーなどスタッツに残らないプレーも評価。

トレイ・ケル

Bリーグに入ってくる外国籍選手のレベルもここまで高くなったかと感心してしまった。ケルはこの試合で、31得点、5リバウンドの活躍で、注目していたファウルをもらう技術も一級品であった。キングス選手との間合いやスピードを見極めて、ファウルを得る技術、そのファウルで獲得したフリースローを確実に決め切る能力は敵ながらあっぱれと言ったところだ。
今後も、多くのチームを苦しめていくと思うが、キングスは12月の対戦までにケル対策を万全にしたいところだ。

 

小野寺祥太

ディフェンスでは宇都直輝とマッチアップ。小野寺らしいストレスを与えるディフェンスで、宇都のテクニカルファウルを引き出していた。また、相手選手をブロックした後、トランジションで3Pシュートを決めたシーンは痺れたし、今後も増やしていきたい理想のオフェンス。リバウンドでもオフェンスリバウンド2本含む5本と積極的な絡みがあったので、これをチームのスタンダードにしたいところだ。

 

ヴィック・ロー

チームトップの21得点、5リバウンド、3アシストを記録。
富山がディフェンスを変化させた最初のオフェンスで3Pシュートを沈めるなど、相手からすれば嫌なプレーヤーだったことは間違いないだろう。
プレータイムが31分と長いことが気がかりなので、無理をせず、チームメイトに頼れるときは頼ってほしい。

 

ジャック・クーリー

1Qから10得点、オフェンスリバウンド4本含む6リバウンドの活躍で、インサイドを”支配”していた。クーリーとマッチアップする選手は嫌でもファウルが溜まってしまうため、富山のインサイド陣のローテーションは影響があったはずだ。また、ファウルを受けて得たフリースローも8本中7本成功と、クーリーらしいパフォーマンスが見られた一戦だった。

 

[MVP]松脇圭志

これまでシュートタッチの波が激しい選手だった松脇が、越谷戦Game2で当たっていたこともあり、富山戦では沈黙してしまわないか心配だったが、杞憂だったようだ。この試合では、1Qから外す気がせず、(ノーカウントになったが惜しいブザービーターもあった)結果的には8本中4本沈めて12得点。ディフェンス面でもトレイ・ケルや一時的にモータムとマッチアップするシーンもあり、フィジカルを活かしたディフェンスで、気持ちの良いプレーをさせていなかった。

 

次戦に向けて

富山に勝利し、3連勝となったキングスは、次戦敵地で三遠ネオフェニックスと対戦する。三遠は昨季のCSSFで第3戦までもつれた末に勝利した相手だが、その悔しさをこの週末にぶつけてくるはず。
ここまでの三遠は怪我人に泣き、本来の強さを出せていない印象だが、簡単に倒せる相手ではない。
怪我人復帰後には、本来の強さも戻り、調子を上げ、西地区の上位争いにも絡んでくるチームのはずなので、次節2連戦は確実に2勝を掴みたい。
昨季の結果は忘れ、挑戦者として1試合、1ポゼッション、1プレーを大切に戦いたい。

 

 

 

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