【観戦メモ】vs アルバルク東京[第2節Game1]

25-26
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リーグ戦、EASLとどちらの開幕戦でも敗れ、3連敗中のキングス。
初勝利を目指して戦う相手は、東地区の強豪アルバルク東京。A東京もリーグ戦、EASLともに未勝利であり、どちらのクラブも勝利で勢いに乗りたいところだが…

 

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試合前メモ

試合前に考えていたこと、注目していたポイント、チームや選手への期待をまとめました。専門的な展望ではなく、一バスケファンとしての率直な思いや視点を綴っています。

  • ベンチ登録
    今季のキングスは選手層が厚く、16名も選手がいるため、ベンチ登録される選手も試合ごとに異なる可能性が高い。開幕節では平良彰吾とウィタカケンタの2人とU22枠の平良宗龍、佐取龍之介がベンチ外となっていたが、今節はどのような登録になるのだろうか。
    特に、EASLでベンチ登録された平良彰吾と、EASLではベンチ外になった崎濱のどちらを(どちらも)ベンチ登録するのか気になっている。
  • A東京の怪我人
    今季のA東京は開幕前から怪我人に泣かされている。チームリーダーであるライアン・ロシターと、新外国籍選手のブランドン・デイヴィスが負傷により、インジュアリーリストに登録。開幕節ではテーブス海がコンディション不良で欠場、今季新加入の中村浩陸もGame1途中で負傷し、Game2を欠場している。
    エースガードであるテーブスのコンディションが整えば、連敗脱出に向けて明るい要素となるが…
  • 日本人選手の復調
    プレシーズンゲームでは、選手各々の強みが出た試合や、失敗を恐れず挑戦するシーンも多くみられたが、敗れた開幕節、EASLでは、強みを発揮できず、消極的にプレーするシーンも見られた。
    特に、日本人選手に焦点を当てると、怪我から復帰を果たした岸本隆一が平均16.5得点(リーグ戦)と気を吐く一方で、佐土原遼が2.0得点(昨季12.8得点)、脇真大が4.0得点(7.3得点)、松脇圭志が0.5得点(5.8得点)と寂しい数字となっている。
    A東京は守備が良いチームで、岸本に対して厳しいマークが予想されるため、岸本以外の日本人選手の復調が勝利を掴むためには必要だ。
  • 連敗脱出のカギ
    1. 「80」「70」
      A東京は守備型のチームである。開幕前に「今季はペースを上げる」旨の発言があり、開幕2戦では72.4(昨季69.4)と上がっているが、オフェンシブレーティング(OFFRTG:100ポゼッション当たりの得点)は82.9とリーグ最下位である。一方ディフェンシブレーティング(DFFRTG:100ポゼッション当たりの失点)では、101.6(昨季101.1)と昨季と大きく変わらず、堅い守りは今季もA東京の武器といえる。
      そのため、キングスが目指す数字は「80」と「70」。1Q当たり20点を目標に、試合を通して「80」点を堅い守りのA東京から奪い、「70」失点を目標にディフェンス強度を上げる。特に、A東京ガード陣に対して、前から激しいプレッシャーをかけ続けることが、A東京に気持ちよくオフェンスをさせないためには重要だ。
    2. LET’S ENJOY BASKETBALL
      前節で3094日ぶりのホーム連戦連敗を喫し、EASLでも苦しい負け方をして、チームのムードも良いとは言えないだろうが、だからこそ、原点に立ち返って「バスケットボールを楽しむ」ことを忘れずにプレーしてほしい。
      シュートが決まらなかったり、ミスをしてしまったり、レフリーの笛に納得いかなかったり、思うようにいかないこともある。それもバスケットボールの一部として受け入れ、バスケットボールを楽しみ、自分にできる最大限のプレーをすることが、今季初勝利、そしてこれからのシーズンにつながる!

 

以下、試合後に記載


試合結果

琉球 Q A東京
28 1Q 16
26 2Q 12
11 3Q 19
18 4Q 21
83 FINAL 68
3FG% FBP PITP SCP TOV
37.5% 9 34 15 11

試合データ引用元
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=504778&tab=1

 

観戦ひと口メモ

試合を観ながら感じたこと、印象に残ったプレーを“ひと口メモ”としてまとめました。専門的な分析ではなく、一人のバスケファン、キングスファンとしての素直な感想や気づきを綴っています。

 

A東京

  • 苦しいベンチ事情
    インジュアリーリスト登録中のロシターとデイヴィスに加えて、テーブスと中村が欠場。HCや選手が開幕前に想定していたバスケットボールを実現するには難しい状況だったように思う。
    Game1では、テーブスと中村が欠場し、手薄となったPG陣をキングスがプレッシャーをかけTOVを誘発。インサイドでは、セバスチャン・サイズやスティーブ・ザックのファウルが重なったことで、オンザコート1で戦う場面も少なくなかった。
  • 緩んだ隙は見逃さない
    苦しいベンチ事情で、最大28点のビハインドを背負ったが、後半に入ってキングスの集中力が切れかかった際に畳みかけ、7点差まで追い上げることに成功した。
    特に、3Qでは安藤周人や福澤晃平など日本人選手が中心となり、流れを作ったことは、Game2、そして今後のシーズンに向けてもプラスな要素だ。

 

キングス

  • ベンチ登録
    EASLに引き続き、崎濱がベンチを外れ、平良彰吾がベンチ入り。A東京はテーブス、中村が欠場したことによって、キングスとしてはPG陣が狙い目だった。そのため、ディフェンスで激しくプレッシャーをかけて、チームのディフェンス強度を高められる平良彰吾をベンチ登録する意図は理解できる。
    今季は16名の大所帯で、ベンチ登録12名に入ることも競争であるため、外れてしまう選手がいることは仕方がないことだが、まだ若く経験の浅い崎濱は、試合で経験を積むことが重要だと思っているので、ベンチ登録されないのは勿体ないように感じてしまう。将来のキングスを背負う選手に適切なフォローをしていると願っている。
  • 3連敗の鬱憤を晴らす入り
    3連敗中は重苦しい時間帯も長かったが、Game1では岸本の3Pを皮切り、リズムの良いオフェンスと強度の高いディフェンスで、主導権を握り、前半で26点をリードする展開を作ることに成功した。
  • 慢心が出た3Qと4Q頭
    しかし、後半に入ると流れが一変。不用意なTOVでリズムが悪くなり、レフリーの笛にもフラストレーションを溜めてしまう場面も目立ち、A東京にはじわじわと点数を重ねられた。4Qの頭には3連続で3Pを沈められ、最大28点あったリードが一桁になるという状況にも陥った。
    今季のキングスの課題は、「慢心」と「集中力」にあるように思う。桶谷HCが試合後のインタビューで語ったように、「このチームでは何も成し遂げていない」はずだ。4年連続ファイナル出場や天皇杯優勝などの功績は一度忘れ、目の前の一戦、一秒に集中し、大量リードしていようと最後まで油断・慢心しない。そのような意識が、このチームが目標とする三冠を達成するためには欠かせない。

 

#2 小針幸也

プレータイムが1分半と加入後最短。
勝負が決まった後のガベージタイムにも起用されなかったので、何かアクシデントがあったのかもしれない。大事でないことを祈る。

 

#4 ヴィック・ロー

今日はシュートタッチが悪く5得点と大人しかったが、ディフェンスでフォスターとマッチアップしていたことも一因だろう。
EASLでも得点は伸びていたし、一過性のもので心配することではないはず。
得点を伸ばせなくても、ローには味方を活かすアシストができる!

 

#8 佐土原遼

少し吹っ切れたと感じる。
A東京のディフェンスが整う前に走って、ミスマッチを誘発すことで、自分の強み=ポストアップからの展開を上手く作り出せていた。ドライブand1もお見事。
3Pは未だに成功がないが、打つタイミングの状況判断さえ改善できれば、自ずと確率は上がってくるはず。

 

#10 荒川颯

やはり荒川は自分のリズムを自分で作って打つとどんなタフショットでも決めきる力がある。(2Qのショットクロックギリギリのプルアップ3Pが良い例)
後半はガベージタイムからしか出場機会がなかったが、松脇同様に安定してパフォーマンスを残すことがプレータイムを確保するために必要なことだと思う。

 

#12 ケヴェ・アルマ

2Qのラストワンプレーの3Pを決め切ったのは良かった。岸本も跳んで喜んでいたし。(その前のプレーで3Pを失敗していたので)
3Q上手くいかない時間帯にフラストレーションを溜めてしまって、TOVが4個ついてしまったのは課題だが、ディフェンスでは幅広いポジションとマッチアップしていて、その点では今後に活かせる良い経験となった。

 

#14 岸本隆一

1Qだけで3本の3Pを沈め、4Qでは、点差が一桁になって、会場の雰囲気がソワソワしていた時に、左レイアップでand1を獲得して、流れを引き戻したのは流石としか言いようがない。
EASLも含めて過去4試合で二桁得点を継続しているのも素晴らしく、35歳ながら現状維持ではなく、進化を続けていると思う。

 

#15 松脇圭志

ずーーーーーーーーーーっと待っていた松脇の3P
4Qの大事なところでの3Pもそうだが、ペネトレイトなど得点を狙う姿勢も良かった。
A東京、フォスターにはローやアルマがマッチアップしている時間が長かったが、松脇のマッチアップも悪くはなく、Game2ではその時間も延びると思う。
この調子が継続することを期待している。

 

#18 脇真大

トランジションでアルマのダンクを演出したパス(カークへのバックビハインドパス)は盛り上がった。
オンボールでは果敢にマッチアップしていただけに、スクリーンとの接触で右手を痛めてしまったのは残念。離脱が長引かないことを祈る。

 

#34 小野寺祥太

スタートで出場して、A東京のハンドラー陣が嫌がるディフェンスが出来ていたように思う。
横浜BCとのGame1で増えすぎていたアテンプトも、適切な状況判断で絞って、効果的な3Pを沈めることに成功している。
やはり、小野寺がスターターで、ディフェンス強度をセットして、ベンチから平良彰吾が強度をもう一段階引き上げる展開は痺れるね~

 

#45 ジャック・クーリー

A東京のスティーブ・ザックやサイズがファウルトラブルになったのは、クーリーがインサイドで体を張り、2人にストレスをかけ続けたことも要因の一つだろう。
トータルリバウンドは7個とおとなしめ(クーリー比)だが、オフェンスリバウンド5個は流石。今季のチームの課題といえるフリースローも4/5で決めきっているのも素晴らしい。

 

#47 平良彰吾

ベンチ登録された意図をしっかり理解して、自分に与えられた役割を全うする姿勢は素晴らしい。A東京ガード陣は平良のプレッシャーを嫌がっていたように思うし、3Pも効果的に決まっていた。
3Qにオフェンスの組み立てが悪く、流れがA東京に行ってしまった時間帯もあったが、試合に出て経験することで、次、同じ失敗をしないことにつながると思う。

 

#53 アレックス・カーク

古巣相手に特別な想いもあったのだろうか。
FG5/5は文句の付け所がないし、チームトップの11リバウンドも素晴らしい。
Game2でもインサイドで主導権を握ることが、勝利へのカギとなるので、カークの活躍を期待したい。

 

まとめ

今季初勝利を収められたことは良かったが、
それと同時に課題も残ったGame1だった。
Game1の後半だけのスコアで見れば、A東京が上回っていることには変わりないし、Game2はGame1とは全く違った展開が予想される。

Game1で出た課題をGame2では修正し、次節から始まるアウェイ3連戦に向けて勢いをつける試合にしたい。

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