オーストラリア遠征から帰国後、貴重なプレシーズンゲームは、昨季のB2王者アルティーリ千葉を迎えての2連戦。
Game1をバスケットLiveにて観戦して感じた、あんなことやこんなことをメモとして簡単にまとめました。
試合前メモ
試合前に注目していたこと、選手・チームに期待していたことを”試合前メモ”として記載。
- B2王者の実力
対戦相手のアルティーリ千葉は、昨季B2で圧倒的な強さを誇り、57勝3敗。しかもホーム30戦負けなし。今オフは選手の入れ替えは殆どなく、島根から帰化選手のエヴァンスルークと東海大学から渡邉怜音を加えたのみで、B2王者の実力がどの程度か、同じく選手の入れ替えが少なかったB1ファイナリストのキングスで比べることができる。 - オーストラリア遠征後の変化
Bリーグとは異なる環境で得た課題や収穫をBリーグでどのように活かすのか。(リバウンド争いへの挑み方、攻守の切り替えスピードなど)
試合結果
| 琉球 | Q | A千葉 |
| 22 | 1Q | 20 |
| 19 | 2Q | 20 |
| 27 | 3Q | 11 |
| 31 | 4Q | 19 |
| 99 | FINAL | 70 |
観戦ひと口メモ
試合を観ながら感じたことや、印象に残ったこと、起きた事象について、”ひと口メモ”として記載。
アルティーリ千葉
- 昨季のB2王者の実力
A千葉の中心選手である、ブランドン・アシュリー(DNP)や前田怜緒の出場時間が限られていたため、この試合だけで実力を測ることは不可能。 - ファウルが多い
プレシーズンということもあり、レフリーも様子見のところがあるが、不用意なファウルでボーナスを与えることも多く、B1で戦う上では、S級ライセンスを持つレフリーの笛基準に対してもなれる必要がある。 - Winning Cultureがある
B2で3年連続最高勝率を残しただけあって、チーム全体にWinning Cultureが根付いていると感じた。特に、フリースロー時にデレク・パードンがチームメイトを呼び寄せてハドルを組んでいるのが印象的で、勝つためには、何が重要か知っている選手が多くいることの現れだと感じた。
初のB1で、B1の強度や笛に苦戦し、B2ほど勝ち星は重ねられないのかもしれないが、負けが込んだからと言って、一気にチームが崩壊するチームではないと思う。
キングス
- フリースローは大事だよ~
試合序盤からフリースローを獲得することは多かったが、そのフリースローをきっちり2本揃えた選手は数人。昨季はフリースローで落とした試合もあったし、1点の重みは、痛いほど知っていると思うのだが…
昨季リーグNo.1のフリースロー成功率が”まぐれ”でなかったことをシーズンでは証明してほしい。もうフリースローで泣く試合は体験したくない。 - はまった3BIG
前半はクロスゲームの展開だったが、後半スタートで3BIGを起用したことで、一気にA千葉を突き放すことに成功。A千葉はエヴァンスルークがいるものの、外国籍3選手ともにインサイドプレーヤーであるため、3BIGは敷いてこなかった。自分と相手を見て、どこにアドバンテージがあり、どこを攻めるのかの判断を適切に行えたことは、シーズンに向けても大きな収穫。 - オーストラリア遠征で得た収穫!?
後半、リバウンド争いの際に直接ボールを獲るのではなく、弾いて周りの選手が回収するオーストラリア遠征でも見られたシーンがいくつかあった。外国籍、日本人問わず、それぞれが、自分のマッチアップとの有利不利を判断して、獲る・弾くの適切な判断ができれば、リーグトップのリバウンドを更に伸ばすことができるはずなので、シーズンでも継続してほしい。
#2 小針幸也
もう少しコントロールしても…
前半は、脇がベンチ出場だったこともあり、小針の時間帯は脇がハンドラーをする場面も多かった印象で、オフェンスのリズムもあまり良いとは言えなかった。速い展開を増やしたい意図もわかるが、コントロールする場面では、もう少し小針が中心となって、オフェンスのリズムを作ってほしい。後半の佐土原との合わせはお見事だった。
#4 ヴィック・ロー
控えめな印象だが・・・だいじょうVic
怪我で離脱さえしなければ、シーズン中盤12月くらいまでは爆発しなくてもOK。
年明けからは天皇杯のファイナルラウンドもあるし、シーズン終盤に向けてギアを入れてくれると信じてます。
#8 佐土原遼
まだまだ伸びしろを感じる
上手くいったこと、いかなかったこと、それぞれを経験することでより良くなっていくはず。クーリーとの同時起用はスペーシングの問題で、佐土原の強みの一つであるポストムーブが限られてくるが、クーリーとのPnRなど共存する道もある。佐土原にはトップでボールを受けるよりも、45度やコーナーで受ける方が、得意なプレーにつながると思う。
#10 荒川颯
スコアラーの風格漂う
限られた出場時間だったが、荒川がボールを持つと点につながるのでは?と期待するようになった。ドリブルで自分のリズムを整えるスタイル上、ボールが停滞しているようにも見えるが、厚いベンチ層の中では良いアクセントになるし、荒川はそのスタイルを貫いても良いと思う。今日も3Pを沈めたし、ドリブルで切り裂いてからのカークand1御膳立ても印象的。
#12 ケヴェ・アルマ
気が付いたら点数獲ってる
プットバックやレイアップ、3Pシュートなど、一つ一つを当たり前のように沈めていく。強烈に印象に残るプレーはあまりなかったが、気がつけば点数を重ねている。セルフィッシュにならず、チームのためにプレーできる選手は貴重。シーズンでも安定感のあるプレーに期待したい。
#14 岸本隆一
やはり怒らせると怖い
相手のハードな接触や笛へのフラストレーションをプレーで発散するのは見事。
怪我の影響は感じられない
復帰4試合目(非公開練習試合を除く)で、コンディション、試合勘ともに戻ってきている印象。近年、毎年のように「今年がキャリアハイ」と勝手に思っているが、今年も期待できそうな予感。
#15 松脇圭志
Powerは正義
オフボールで、相手選手にぶつかり稽古。A千葉は日本人選手も頻繁にスクリーンを掛けに行っていたが、松脇に阻まれる場面が印象に残っている。外国籍選手ともやり合える松脇にバンプされたら、そりゃスクリーン行くのも一苦労だよね…
#17 崎濱秀斗
吹っ切れるまであと少し
4Q、スティールから自分でレイアップフィニッシュに行ったのは成長を感じた。(昨季は同じような場面で、パスしてアルマのダンクを演出していたが)プレシーズンを通して、遠慮も感じなくなってきたし、あとはコントロールと状況判断を向上させて、行くところは行き、捌くところは捌けば、プレータイムも増えてくるはず。
#18 脇真大
怖いものなし
プロで成功するには、スキルも大事だけど、それ以上に「度胸(メンタル)」が重要と脇を観て思った。自分の強みを理解して、被ブロックを恐れないドライブ、なんなら余裕すら感じる。
#30 平良宗龍
プロ初得点はまだお預け
現状、ガベージタイムにしか出場機会を得られていないが、ベンチ登録をめぐってサバイバル状態の強度の高い練習を経験できているのは良いこと。焦ることなく、一歩ずつ着実に成長していってほしい。
#34 小野寺祥太
やはりディフェンスリーダー
脇に代わってスターターで出場し、ディフェンスのトーンセットができたと思う。(実際、A千葉は、始めの2ポゼッションをTOVでスタートしている。)スクリーンに対して、ファイトオーバーを試みて、接触する場面が多く、怪我が怖いが、怪我無しでシーズン開幕を迎えてほしい。
#45 ジャック・クーリー
This is Jack (理不尽) Cooley
A千葉は、B2でリバウンドNo.1のクラブだったが、クーリーの幅とパワーは、A千葉に衝撃を与えたはず。特に後半、岸本に対してピックを掛けに行って、岸本と同じ3Pライン上に居たクーリーが、シュートが放たれた次の瞬間にはリバウンドを獲っているのは意味不明。(褒めてる)
#47 平良彰吾
もう少し試合に出してもいいんじゃない…
今日も含めて、プレシーズン4試合を観る限り、平良彰吾はベンチ登録の12番目を争う選手なのかもしれないが、いつ出番が来ても良いように試合勘は保つ必要があると思う。言っては何だが、負けても何も失うことが無いプレシーズンで、ローテーションを固定して、ほぼDNPにするには勿体ない選手。Game2では、より多くのプレータイムが得られることを願う。
9/25追記
試合後の会見で、桶谷HCが怪我を理由に出場機会を制限していたと言及あり
#53 アレックス・カーク
まさかの”カークほいほい”NG⁉
カーク独特のフリースローモーションは、これまで数多くのレーンバイオレーションを誘ってきたが、今日の試合では、まさかの1本目でバイオレーションを取られて、ノーカウントに…(でも2本目では許されていた謎)
コンディションも徐々に
昌原LG戦、オーストラリア遠征を見ている限りでは、コンディションが上がっておらず、動きが重く感じられたが、今日の試合では過去3試合と比べれば、(A千葉の外国籍、戦術との相性もあるだろうが…)動きも気にならなかった。
特に、A千葉を一気に突き放したのは3Qは3BIGの時間でリズムに乗った。シーズンでも3BIGの出来はカークの状態に大きく左右されるので、開幕までに更に仕上げてくれることに期待。
DNP
ウィタカケンタ(コンディション調整)
佐取龍之介(コンディション調整)
まとめ
Game2も怪我せずに!!!

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