7/28、琉球ゴールデンキングスの2025-26シーズンを戦う、選手・スタッフが発表されました。
言いたいことを長々と書いているので、暇なときにお読みください。(全部で10000字超えてます汗)
選手一覧
#2 小針幸也(172cm | PG) ★
#4 ヴィック・ロー(201cm | SF/PF)
#8 佐土原遼(192cm | SF/PF)★
#10 荒川颯(182cm | PG/SG)
#12 ケヴェ・アルマ(206cm | PF/C)
#14 岸本隆一(176cm | PG/SG)
#15 松脇圭志(185cm | SG)
#17 崎濱秀斗(178cm | PG)
#18 脇真大(193cm | SG)
#27 ウィタカケンタ(202cm | PF/C)
#30 平良宗龍(183cm | PG/SG)★
#34 小野寺祥太(182cm | PG/SG)
#45 ジャック・クーリー(206cm | C)
#47 平良彰吾(170cm | PG)★
#53 アレックス・カーク(211cm | C)
#77 佐取龍之介(187cm | SG/SF)★
★新加入選手
スタッフ一覧
GM 安永淳一
AGM 黒木雄太
HC 桶谷大
AHC 佐々宜央
AC 穂坂健祐
AC アンソニー・マクヘンリー
AC/DC 与那嶺翼★
SD 森重貴裕
VC 荒川哲史★
VC 平田隆樹
SC キース・リチャードソン
SPD 渡部賢一
SCC 畝挟孝洋
AT 平良陸
AT 丸山孝治
AT 鈴木翔★
IOC 金城実希★
MG 上原大樹
AMG 新山岬★
TC 黒岩眞由子★
★新加入スタッフ
ラストシーズン、三冠を”獲る”布陣の完成
過去最高の継続率、悔しさの共通認識
今オフのキングスは、昨季在籍していた14選手のうち12選手が残留した(※平良彰吾は新規契約扱いだが、継続としてカウント)。この継続率(85.7%)はクラブ史上最高であり、外国籍選手の全員継続はクラブ史上初となる。
キングスは強豪クラブの中でも、比較的選手を入れ替えながら戦力を維持・強化してきたが、今オフは“継続し深化する”という選択をした。
2季連続でCSファイナル敗退という悔しさを、全員が共通認識として持つことは、チームが同じ方向を向くために極めて重要だ。継続率の高さは、戦術理解やケミストリーの深化にもプラスに働く。
各選手に期待することは、別途、紹介する予定だが、継続メンバーが多い今季は、個々の成長と役割遂行がより強く求められる。選手同士の連携が深まることで、より強固なチーム力を築き、悲願の優勝へ挑んでほしい。
キングス史上初の外国籍全員継続
クラブ創設20年(19季)目を迎えるキングスにとって、今オフは一つの転機である。ジャック・クーリー、ヴィック・ロー、ケヴェ・アルマの外国籍選手3名が揃って残留し、クラブ史上初となる外国籍選手全員の継続が実現したからだ。
これまでのキングスは「現状維持は衰退」という方針のもと、毎シーズン最低1名の外国籍選手を入れ替え、戦術のアップデートやチームの若返りを図ってきた。実際、優勝を果たしたシーズンでさえ、ジョシュ・ダンカンとの契約を解除し、外国籍選手の入れ替えを行っている。そんな徹底した方針の中で、今季は3選手全員を残すという決断に踏み切った。
クーリーは今季で在籍7季目を迎え、この在籍期間はアンソニー・マクヘンリー(現AC/永久欠番)の9年に次ぐ外国籍選手として2番目の長さである。インサイドで身体を張り、リバウンドやセカンドチャンスから得点を重ねるスタイルは、桶谷体制における「軸」であり、クーリーなしでは成り立たないと言っても過言ではない。
ローは来日4年目、キングスでは3年目となる。得点、アシスト、リバウンド、ディフェンスと全ての面で高水準なオールラウンダーであり、昨季はキャプテンにも就任。プレー面での貢献はもちろん、チームメイトを鼓舞する姿勢で精神的支柱としても成長を遂げた。一方で、来日以来4年連続でCSファイナルに進出しているものの、いずれも優勝には届いていない。今季はその壁を越え、キャリアで達成していない「Bリーグ優勝」を成し遂げるためのシーズンである。
また、若手選手の多い今季は、プロのキャリアにおいて壁に直面する場面も少なくないだろう。ローのキャプテンシーが悩む若手に良い影響を与え、キングスの将来を担う選手たちの成長の支えになってくれることを期待したい。
最後に契約が発表されたアルマにとっては、キングスがプロキャリア初の2季連続在籍クラブとなる。身体能力とサイズ、さらにアウトサイドシュートを兼ね備えるストレッチビッグとして、今後もさらなる成長が見込まれる。今夏もNBAサマーリーグに参加しており、序盤戦は出場機会が限られていたが、短い時間で結果を残し、徐々に出場時間を伸ばしたことで、終盤には2桁得点も記録した。
年齢やタイミングなどもあり、惜しくもNBAには届かなかったが、NBAという目標を諦めるにはまだ早い。今季1年間でさらなる成長を遂げ、「完成した選手」としてアピールできれば、来年もNBAへ挑戦できるはずだ。
「現状維持は衰退」という方針のもとで歩んできたキングスが、初めて外国籍選手全員の継続を選択した。今季は昨季築いたケミストリーや戦術理解度をさらに深め、選手個々の成長とともにチームの完成度をいかに高めていくかが問われるシーズンでもある。全員継続という決断が、正しかったと証明されるようなシーズンになることを願いたい。
天皇杯連覇へ、カークの存在
今年3月の第100回天皇杯で、沖縄県勢として初めての優勝を果たしたキングス。天皇杯王者として、連覇のかかる今季だが、第101回天皇杯から大会レギュレーションが大幅変更になることが発表されている。
ファイナルラウンド(集中開催方式)の導入
出場枠の変更(B1:8クラブ、B2:4クラブ、B3:1クラブ)
外国籍ベンチ登録:3名→2名
外国籍オンザコート(同時出場):2名→1名
アジア特別枠:廃止(外国籍として登録可)
帰化選手:1名、外国籍選手と別に登録・出場可
カークを有するキングスにとって、帰化選手の価値が高まるオンザコートルール変更はプラスに働く一方で、(2回戦からの出場でも)6日間で4試合を戦う過密スケジュールは、EASLや長距離移動がデフォルトのキングスにとって大きなマイナスである。
そのため、天皇杯を獲るためには、レギュラーシーズンからウィタカケンタや佐土原遼を4番起用する時間を計画的に設け、カークのプレータイムを調整、コンディションを保つことが必要だ。
キングスは、これまでどの大会でも連覇を成し遂げたことがない。王者といえど、挑戦者の気持ちで戦い、クラブ史上初のタイトル連覇に期待したい。
挑戦を選び、キングスに加わった2人
昨季、リーグ2位の平均得点(85.5点)を記録したキングス。しかし、ローや岸本がベンチに下がる時間帯にはオフェンスの起点が減り、火力不足から得点が停滞する場面も見られた。その課題を解決するため、今オフに新たに加わったのが、佐土原遼と小針幸也の2人だ。
ファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)から加入した佐土原は、昨季平均12.7得点を記録したウイング。強靭なフィジカルを活かしたドライブに加え、昨季は3Pシュートの精度も向上し、FE名古屋の得点源として存在感を放っていた。キングスでは3番ポジションをメインに起用されると見られるが、状況によっては4番での起用やローとの同時出場も視野に入る。戦術に幅をもたらす柔軟性は大きな武器となる。
さらに注目すべきは、トランジションでの得点力だ。昨季のキングスはファーストブレイクポイント(FBP)がリーグ下位の598点にとどまっていた。一方、佐土原は個人で178点のFBPを記録しており、アップテンポな展開で得点できる選手として、新たなスピード感をもたらすことが期待される。
ただし、FE名古屋時代に平均10.2本あったシュートアテンプトは、キングスでは確実に減ると予想される。だからこそ、限られたチャンスで効率よく得点を重ねることに加え、リバウンドやスクリーンといった“数字に表れにくい部分”でも貢献し、信頼を勝ち取る必要がある。
もし佐土原がFE名古屋に残っていれば、より多くのシュートチャンスと責任を担い、チームのエースとして活躍していた可能性もあっただろう。それでも、「優勝リングの獲得」という明確な目標を掲げ、キングスを自らの挑戦の場として選んだ。
今オフ、伊藤達哉がチームを離れ、沖縄出身の崎濱秀斗にとってはプレータイムが伸びる絶好の機会が訪れたかに見えた。だが、そのタイミングで新たに加わったのが小針幸也である。
小針は、長崎ヴェルカと川崎ブレイブサンダースでB1を2シーズン経験。いずれもスターターとしての出場は少なかったが、ベンチから短時間で流れを変えるPGとして、持ち味を発揮してきた。最大の武器はスピードとディフェンス。相手ガードへのプレッシャー、ボールへの執着心、そして攻守の切り替えの速さは、どのチームでも重宝されるスキルだ。加えて、ドライブからのキックアウトやキャッチ&シュートもこなせ、オフェンス面でも幅を広げている。
今季のキングスでは、岸本を軸に、平良宗龍、崎濱秀斗とガードポジションのライバルは多い。その中で、小針もまたプレータイムを勝ち取る競争の渦中にある。B1での実戦経験という点では、岸本以外の2人に比べて一歩リードしているが、それだけでプレータイムが保証されるチームではない。小針のスキルを考えれば、より多くの出場機会を得られるクラブを選ぶこともできたかもしれない。それでも、ライバルの多いキングスを選んだ。
佐土原と小針、それぞれが異なる立場と役割を抱えながらも、「挑戦」という道を選び、キングスに加わった。与えられる役割や時間は決して多くはないかもしれない。だからこそ、一つひとつのプレーで価値を示し、チームの勝利に貢献できるかが問われる。この選択が正しかったと証明するシーズンになることを願いたい。
EASL初制覇へ
昨季、BリーグCSファイナルに進出したことで、キングスは今季も「East Asia Super League(EASL)」に出場する。過去2回の大会では、日本勢として千葉ジェッツと広島ドラゴンフライズが優勝を果たしている一方で、キングスは2022-23シーズンにグループステージ敗退、2023-24シーズンにはセミファイナル敗退と、いまだタイトルには手が届いていない。
今季のEASLは出場クラブが12に拡大され、キングスはフィリピン、台湾、マカオのクラブと同じグループに入った。なかでも台湾の桃園パイロッツは、昨季のセミファイナルで敗れた相手。今季のグループステージで2連勝し、昨季の借りを返したいところだ。
また、今季からファイナルラウンドのフォーマットも変更となり、出場枠は従来の4クラブから6クラブに拡大される。これにより、グループ2位以下で通過した場合、優勝までに3試合を戦う必要がある。連戦による負荷や移動の負担を考慮しても、グループステージでの全勝突破が大きな意味を持つ。
戦力面では、帰化選手カークの残留、外国籍選手と互角に渡り合える佐土原の加入など、国際舞台を見据えた補強が行われた。過密日程の中でコンディション管理は難しくなるが、試合を重ねながらチームとしての共通理解が深まれば、過去2シーズンの壁を超え、EASL初制覇という目標も見えてくる。
ラストシーズン“最強の証明を”
今季(2025-26シーズン)をもって、現行のBリーグは終了し、来季からは新たなトップリーグ「B.PREMIERE」へ移行する。キングスもB.PREMIEREへの参入が決まっており、より高い競技レベルでの戦いが期待される。B.PREMIEREでは、競技性と経営の健全性を両立する目的で、サラリーキャップ制度の導入が決まっており、初年度は8億円のキャップが設定されている。2023-24シーズン時点でチーム人件費が10億円を超えていたキングスにとって、今季は現体制を維持したまま戦える“ラストシーズン”となる。来季以降は総年俸上限があり、一部主力の流出も避けられない可能性があるだけに、このメンバーで頂点を狙えるのは今季限りとも言える。
だからこそ、今季の優勝には例年以上の重みがある。変革の前だからこそ結果を残し、確かな「強さ」を示すことで、次のステージへの移行に弾みをつけたい。
もう一つ、キングスが今季重視すべきなのが「次代への橋渡し」だ。平良宗龍、崎濱秀斗、佐取龍之介。この若手3人が経験を重ねながら存在感を発揮できるかは、B.PREMIEREでの競争力を左右する要素になる。今季の分厚いロスターの中でどれだけチャンスを得て、勝負の舞台で爪痕を残せるか。その経験値の積み重ねこそが、クラブの未来を形づくっていく。
かつてbjリーグの最終シーズンで頂点に立ったのも、キングスだった。変革の節目で「最強だった」と証明してきた歴史がある。だからこそ、いま再びそのとき。
変わりゆくリーグの中で、変わらない強さを見せるために。
そして、「Bリーグ最後の王者は琉球だった」と語り継がれるために。
弱点を補い、未来を”ツクル”充実のスタッフ陣
“最強コンビ”で率いる、クラブ最長の5季目
2021年に桶谷大ヘッドコーチ(HC)がキングスに復帰して以来、越えられなかったセミファイナルの壁を破り、チームは4季連続でCSファイナルに進出している。
昨季は、わずか11人での開幕という厳しい状況のなか、脇真大や荒川颯といった若手の成長株を積極的に起用し、“育てながら勝つ”という難題を見事にクリア。EASLでは連敗を喫し優勝を逃したことで、一時はその手腕を疑問視する声も上がったが、直後の天皇杯をしっかりと勝ち取り、その後はチームの軸である岸本隆一を欠きながらも16連勝を達成。結果で采配の確かさを証明してみせた。
今季のロスターは現時点で16人。戦力が一気に厚くなったことで、昨季のような“限られた中でやりくりする”シーズンとは異なり、“あふれる戦力をどう活かすか”が問われる一年になる。プレータイムの配分、選手間の競争意識、モチベーションの維持と、求められる舵取りはより難しくなるが、育成と勝利を両立させた昨季の経験こそが、この“うれしい悩み”を解決するヒントになるだろう。
そして、佐々宜央アソシエイトヘッドコーチ(AHC)の残留も大きな意味を持つ。昨季、5季ぶりにキングスに復帰した佐々AHCは、戦術面で桶谷HCを支えるブレインとしてだけでなく、若手育成や新加入選手へのカルチャー浸透にも貢献。チーム全体の底上げと団結力の強化を担った。
かつて自身もHC経験を持つ佐々AHCは、桶谷HCにとっても良き相棒であり、今季チームが直面するさまざまな課題を、ともに乗り越えてくれるはずだ。
CS、天皇杯、EASLと、三冠を狙える今季。キングス史上最長となる5季連続で指揮を執る桶谷HCと、その右腕・佐々AHCの“最強コンビ”が、この充実した戦力をどう活かし、どんな結果を導いてくれるのか。注目したい。
もちろん、会場を沸かせる“ヘッドコーチチャレンジ”での名采配にも、期待せずにはいられない。
与那嶺のトップチーム昇格
2021年からキングスU18のHCを務めていた与那嶺翼氏が、今季よりトップチームのアシスタントコーチ兼デベロップメントコーチ(AC/DC)に就任した。
「デベロップメントコーチ」は、しばしば「スキルコーチ」と同列に語られることがあるが、実際には役割の一部が重なるだけで、明確な違いがある。「スキルコーチ」が個々の技術向上に特化するのに対し、「デベロップメントコーチ」はスキルだけに限らず、戦術理解やメンタルケアも含めて、選手の成長を包括的にサポートする存在だ。
今季のキングスには、U22枠として平良宗龍、佐取龍之介が新たに加わり、特別指定選手として崎濱秀斗も引き続きプレーする。昨季の新人賞・脇真大も含め、将来を嘱望される若手が揃っており、キングスには選手を育てる”責任”がある。
現役時代の与那嶺AC/DCも、加入当初はキングス初優勝を置き土産に退団した澤岻直人と比較され、大きなプレッシャーの中で自らの立場を築いていった。その経験は、プロの厳しさに向き合う若手たちにとって、大きな学びとなるだろう。
特に、佐取とはユース時代からの“二人三脚”の関係性があり、プロという新たなステージに挑む彼にとって、与那嶺AC/DCの存在は“メンター”として心強い支えになるはずだ。
昨季の弱点・スカウティング陣を補強
昨季のキングスは、Game2での成績が20勝4敗と高い勝率を誇った一方で、Game1では17勝7敗、水曜ゲームは9勝3敗と、ややムラが見られた。アウェイでの千葉J戦以外に連敗はなかったものの、トーナメント形式の大会では、初戦を確実に取れるかどうかが鍵となる。
特に今季からは、天皇杯のレギュレーションが“一発勝負・集中開催”の短期決戦に変更されたことで、スカウティングの重要性がこれまで以上に高まっている。
こうした背景を受け、キングスはスカウティング部門の強化に着手。昨季途中からACながらビデオコーディネーター(VC)の役割に徹していた森重貴裕氏が、今季から「スカウティングディレクター」に就任。また、昨季途中から公式発表が無いながらもスカウティング業務に携わっていた荒川哲史氏も、今季から正式にVCとして入閣した。
荒川VCは、宇都宮ブレックス時代に現キングスの佐々AHCとともに、シーズン最高勝率を記録した実績を持つ。今季も家庭の事情によりチームとは異なる場所からの関与となると思われるが、佐々AHCとの信頼関係と共通認識があることで、連携や戦略共有は問題なく進むはずだ。
CS、EASL、そして天皇杯と、一発勝負が続く今季。スカウティング陣の力で先手を取り、試合の主導権を握る展開に期待したい。
過密スケジュールに耐えうるメディカル体制
レギュラーシーズン、CS、天皇杯、EASLと、過密スケジュールが続く今季。チームが最後まで戦い抜くためには、コンディション管理と怪我の予防・対応を担うメディカル体制の充実が欠かせない。
昨季は、途中からアスレティックトレーナー(AT)を1名追加し、過密日程に対応していたが、今季は開幕から強化された体制でスタートを切る。
今オフには、2019年から在籍していた岡本育ヘッドアスレティックトレーナーが退団したものの、昨季に引き続き、渡部賢一スポーツパフォーマンスディレクター(SPD)、畝挟孝洋ストレングス&コンディショニングコーチ(S&CC)を中心に、ATは3名体制を継続。フィジカルとメディカルの垣根を越えた横断的なサポートが構築されている。
特に今季は、平良、佐取、崎濱といった若手選手も加わり、彼らがトップレベルのプレー強度に順応し、長く戦える身体を作っていくための土台づくりも重要なテーマとなる。各部門の専門家たちの連携により、過密日程の中でも選手たちが常にベストパフォーマンスを発揮できる環境に期待したい。
“沖縄を世界へ” グローバルな挑戦を支えるスタッフ陣
キングスは「沖縄を世界へ」を掲げ、EASLへの参戦をはじめ、国際トーナメントや海外クラブとのプレシーズンマッチなど、グローバルな挑戦を続けている。そのなかで、異国・異文化での戦いを支えるスタッフ陣の存在は欠かせない。
今季から加わった金城実希インターナショナルオペレーションコーディネーター(IOC)は、昨季まで島根で通訳を務め、外国籍選手やその家族をきめ細かく支え、厚い信頼を得てきた人物だ。沖縄は外国人居住者が比較的多い地域とはいえ、言葉や文化の違いからくるストレスや不安は決して小さくない。そうした”見えにくい”負担を取り除き、選手がプレーに集中できる環境を整えるうえで、金城IOCの加入は大きな意味を持つ。
また、黒岩眞由子トラベルコーディネーター(TC)も頼もしい存在だ。語学力に加え、バスケ留学支援団体での活動経験があり、遠征や海外渡航の場面でその力を発揮してくれるはずだ。今季もEASLをはじめとした海外遠征を含め、国内外の移動が増えるため、選手の移動・宿泊・スケジュールを支える役割は、パフォーマンスに直結する重要な要素となる。
どれだけ選手層が厚くとも、本来の力を出せなければ勝利には届かない。“戦いやすい環境”を整えるスタッフの存在は、キングスが世界で戦い続けるための、大きな後ろ盾となるだろう。
未来をツクル
若手を育てながら勝つ。それは、キングスに課されたミッションであり、クラブの明るい「未来をツクル」ためにも欠かせないテーマである。
与那嶺翼AC/DCのトップチーム昇格は、その象徴的な一歩だ。ユース世代を指導してきた経験を武器に、若手選手がプロの世界で生き抜くために必要なスキル、メンタル、そして人間性までも育む環境を整えつつある。
もちろん、それはコーチングスタッフだけで完結するものではない。過密日程を戦い抜くために強化されたメディカルチームの支えがあるからこそ、若手は高いプレー強度に適応し、長く活躍できる土台を築くことができる。
そして、そのすべてを束ね、結果へと結びつけるのが、桶谷HCと佐々AHCをはじめとするコーチングスタッフたちだ。選手が育ち、チームが勝ち、カルチャーが根づき、勝利を重ねる。その積み重ねの先にあるのが、“優勝する未来”だ。育成も、戦術も、サポートも、すべては未来のキングスのために。今季のスタッフ陣は、その未来を本気で「ツクル」覚悟を持っているだろう。
おわりに
ここまで、お読みいただいた皆さん、ありがとうございました。
書くモチベーションがあったり、なかったり、その日の気分によって文体が変わることもあったので、最後にChatGPTに投げました(おかしなところがあったらごめんなさい。)
ロスター・スタッフも決まり、日程も決まり、あとは月日が流れるのを待つだけ!
キングス始動が待ちきれない!!
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